佐渡ケ嶽親方「こういう日が来るとは…最高にうれしい」息子・琴ノ若の大関昇進に涙目で感慨

2024年01月31日 16:26

相撲

佐渡ケ嶽親方「こういう日が来るとは…最高にうれしい」息子・琴ノ若の大関昇進に涙目で感慨
大関昇進の伝達式を終え乾杯する、琴ノ若(右)と佐渡ケ嶽親方=千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋(代表撮影) Photo By 代表撮影
 日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所で13勝を挙げて優勝決定戦に進出し直近3場所合計33勝を挙げた琴ノ若(26=佐渡ケ嶽部屋)の大関昇進を満場一致で決定した。
 琴ノ若はこの日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた大関昇進伝達式で「大関の名に恥じぬよう、感謝の気持ちを持って相撲道に精進して参ります」と口上を述べた。また、現時点では改名せず「琴ノ若」のしこ名で春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)に臨み、夏場所から祖父で先代師匠のしこ名「琴桜」を襲名する方針であることを明かした。

 伝達式の使者として日本相撲協会から佐渡ケ嶽部屋へ派遣されたのは、鳴戸親方(元大関・琴欧洲)と花籠親方(元関脇・太寿山)の2人。鳴戸親方は現役時代、佐渡ケ嶽部屋に所属していた。かつての弟子を使者に迎えた佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「私が部屋を引き継いだとき(05年11月)に(琴欧州の大関昇進)伝達式をしたので、何とも言えない感情ですね」としみじみ話した。

 佐渡ケ嶽親方が部屋を継承した時に8歳だった長男の将且が、力士になって自身のしこ名を継ぎ「琴ノ若」として大関昇進。「こういう日が来るとは…本当に最高にうれしいですよ。父親としても師匠としても、うれしいの一言です」と涙目になりながら感慨を込めた。

 師匠は初場所前、琴ノ若が大関獲りの重圧を感じていると察して「大関は通過点だぞ」と声を掛けたという。その言葉どおり、琴ノ若は目の前の星数を意識し過ぎずに自分の相撲を貫いて自己最多の13勝。師匠は「私ももびっくりしました。私ではなくて先代が乗り移ったのかなと思いました」とその活躍ぶりを称えた。自身の番付を超えた息子へ「あとは先代と並ぶだけです」と横綱昇進を期待。「もっと強い琴ノ若、そして琴桜になってほしい」と願いを込めた。

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