伯桜鵬がまげ姿で関取復帰戦白星「師匠に恩返ししたい」先行き不透明な宮城野部屋を引っ張る覚悟

2024年03月10日 20:57

相撲

伯桜鵬がまげ姿で関取復帰戦白星「師匠に恩返ししたい」先行き不透明な宮城野部屋を引っ張る覚悟
<大相撲春場所初日>伯桜鵬(右)は上手投げで北はり磨を破る (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所初日 ( 2024年3月10日    エディオンアリーナ大阪 )】 伯桜鵬(20=宮城野部屋)が北ハリ磨(37=山響部屋)との再十両対決を制して白星発進とした。立ち合い頭で当たりながら両足で踏み込んで左差し。一気に前に出て右上手を引いて上手投げを決めた。力の違いを示す圧勝。「前に出れたことはよかった」と納得の内容だった。
 締め込み姿で土俵に上がるのは、新入幕だった昨年名古屋場所以来4場所ぶり。「関取に戻ってきて、お客さんに応援してもらえるのはすごくうれしいこと」と感謝した。そしてこの日、初土俵から8場所目にして初めて結ったまげ姿を本場所の土俵でお披露目した。

 昨年8月末の左肩手術から2場所連続の全休を経て先場所で復帰。6勝したものの、自己評価は万全にはほど遠いものだった。「先場所よりは倍以上、回復していると思う」。完全復活への歩みは着実に進んでいるようだった。

 宮城野部屋は、元幕内・北青鵬による暴力問題の影響で宮城野親方(元横綱・白鵬)が監督義務違反等に問われて師匠の立場を外れ、春場所後に伊勢ケ浜一門預かりとなる予定で存続の危機的な状況。外出禁止を命じられるなど難しい環境での生活となっているが「自分がやることは変わらない。それ以外のことを考えても仕方ない」と相撲に集中する考えを示した。

 場所前は、師匠代行を務める玉垣親方(元小結・智乃花)指導の下で稽古に励んだ。「自粛した生活を一緒に送っていただいているので感謝の気持ちしかない。師匠が2人いるような気持ち。とにかく師匠に恩返ししたいです」。騒動に揺れる中、部屋頭としての責任感と強い覚悟も示した。

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