宮城野部屋と合併“新生・伊勢ケ浜部屋”稽古後のシャワー待ちは1時間?!力士41人の大所帯で混乱も

2024年04月08日 20:47

相撲

宮城野部屋と合併“新生・伊勢ケ浜部屋”稽古後のシャワー待ちは1時間?!力士41人の大所帯で混乱も
宮城野部屋と合併した伊勢ケ浜部屋 Photo By スポニチ
 大相撲の伊勢ケ浜部屋で8日、旧宮城野部屋の力士たちが合流してから初めての稽古が行われた。宮城野部屋は元幕内・北青鵬による暴力事件の影響で部屋閉鎖の厳しい処分を受け、力士や親方らは全員伊勢ケ浜部屋へ転籍。7日に引っ越しが完了し、この日から転籍先での稽古に参加した。
 もともと22人の力士が所属していた伊勢ケ浜部屋に、宮城野部屋から19人の力士が加わって所属力士は計41人に。この日は横綱・照ノ富士(32)を始めとする関取衆も春巡業から一時帰京していて稽古場に収まりきらず、外の駐車場を使ってトレーニングに励む力士もいた。

 稽古場内の様子は非公開だったが、伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「みんな気合入れて稽古してますよ」と活気のある内容だったことを明かした。通常より30分早めて朝8時から稽古を開始したが、終わったのは普段より約30分遅い12時半過ぎ。大人数の充実した稽古となり「力士が増えることによって稽古の質は上がる。相乗効果でお互いに強くなってくれればいいですね」と角界一の関取数を誇る“一大勢力”のさらなる発展を期待した。

 力士の人数が約2倍になったことによる新たな“問題”も発生。風呂場にはシャワーが2つしかないため、稽古終了後の順番待ちが最大1時間にも及んだ。「順次(全体稽古終了前に)上がった方がいいのかな?」「先にご飯食べた方がいいのかな?」と効率の良い時間の使い方を試案する者もおり、力士たちは慣れない環境の中で手探りの状態だった。

 寝床は、大部屋と地下のトレーニングルームを使用。宮城野部屋の閉鎖と転籍が決まってから約1週間、伊勢ケ浜部屋の力士たちが大急ぎでトレーニング器具を搬出して寝床を確保したという。部屋の割り振りについては、相撲教習所の現役指導員で他の部屋の力士たちの性格をよく知る序二段・聡ノ富士(46)が助言。伊勢ケ浜親方は「みんな仲良くやらないといけないから」と一日も早く環境に慣れることを期待した。

 稽古後には、旧宮城野部屋勢と交じって談笑する伊勢ケ浜部屋の力士たちの姿が見られた。どちらが兄弟子か把握しておらず、互いに敬語を使うなど最初はぎこちない部分も。それでも積極的にコミュニケーションを取る力士が多く、部屋内の人間関係は良好のようだった。

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