推定1億円!破格オファーでサントリー入団の高橋藍 渋野日向子との“共演”あるかにも注目
2024年05月29日 04:30
バレーボール
イタリア3季目の23~24年、モンツァの準優勝に貢献したアタッカーには多数のオファーが届いた。ポーランド、トルコへの移籍も検討したが、昨年世界クラブ選手権で日本勢初の銅メダルを獲得したサントリーの栗原圭介GMに「世界No・1クラブになるために力を貸してほしい」と口説かれ日本行きを決断した。SVリーグは外国籍選手枠が増え、海外の有力選手が加わる見通しで「成長できる環境だし日本人としてSVリーグを盛り上げたい」という思いもあった。
受け入れるサントリーは好待遇を用意した。年俸の金額は非公表ながら栗原GMは「東京では難しいけど、家2つ(買える)。他のプロスポーツに引けをとらない」と説明。推定1億円前後とみられ、イタリア1部でプレーする世界トップクラスでも1億円程度といわれるバレーボール選手では破格の条件だ。
栗原GMは「インスタのフォロワーが200万人以上で影響力がある。彼をうまく活用できれば」。CM出演や、コーヒー飲料「BOSS(ボス)」のラベルへの起用なども検討していくという。昨年1月にはサントリー所属の女子プロゴルファー渋野日向子がVリーグを観戦し、選手と交流。高橋もサントリーが支援する他競技のアスリートとの共演など、コート内外で大きな注目を集めることになりそうだ。 (福永 稔彦)
【高橋藍と一問一答】
――SVリーグについては?
「イタリアでも日本のリーグを経験したいという選手が多い。それだけ魅力があると思うし、凄くレベルが上がっていくと思う」
――本拠地・大阪の思い出は?
「地元が京都なので家族で遊びに行くことが多かった。なんばグランド花月で吉本新喜劇を見たり、そこで霜降り明星のせいやさんに会ったことも。凄く思い出のある町」
――サントリーで思い浮かぶ商品は?
「コーヒーのボス。僕はコーヒーが大好きでイタリアでもよくコーヒーを飲むけど、ボスもよく飲んでいる」
――ラベルの顔が高橋藍バージョンになったら?
「そうなれば凄くうれしいですね(笑い)」
《東山高以来の同チーム!兄・塁「楽しみ」》
○…サントリー所属の兄・塁はビデオメッセージを寄せ「高校生ぶりに一緒にプレーできることを楽しみにしている。プライベートでは飲みに行ったり遊べることも楽しみ」と弟の入団を歓迎した。同じチームでプレーするのは東山高時代以来となる。高橋は「サントリー入団を決める時に相談したし、兄がいると心強い。同じポジションとして、お互い高め合いながらやれたら」と笑顔で話した。
◇高橋 藍(たかはし・らん)2001年(平13)9月2日生まれ、京都市出身の22歳。小学2年時に兄・塁の影響でバレーボールを始める。東山高―日体大卒。21年イタリア1部パドバ加入。23年モンツァ移籍。20年日本代表初選出。21年東京五輪8強。23年ネーションズリーグ3位、アジア選手権優勝。1メートル88、83キロ。アウトサイドヒッター。
▽SVリーグ 27年までの完全プロリーグ化、30年に「世界最高峰のリーグ」になることを目指し10月に開幕する。SにはStrong(強く)などの意味が込められている。初年度は男子10チーム、女子14チームが参戦する。男子日本代表の小野寺太志はサントリー、西田有志、山内晶大はパナソニック、関田誠大はジェイテクトに所属。Vリーグから規定が変更され、同時に出場できる外国籍選手数がアジア枠を含め2枠から3枠に増える。
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