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嘉陽が新十両昇進 中学、高校、大学で1年後輩の大の里の活躍が刺激に

2024年05月29日 16:08

相撲

嘉陽が新十両昇進 中学、高校、大学で1年後輩の大の里の活躍が刺激に
新十両昇進を決め、会見を行った嘉陽(左)と師匠の二所ノ関親方 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、嘉陽(24=二所ノ関部屋)生田目(22=二子山部屋)の新十両昇進を発表した。
 国技館の記者クラブで会見した嘉陽は「まだ実感は沸いていないが、うれしいです」とはにかみながら話した。沖縄県出身だが、新潟の能生中に相撲留学。海洋高から日体大に進み、一昨年夏場所で初土俵。東幕下筆頭だった今年初場所で3勝4敗と負け越したが、春場所で4勝3敗、西筆頭だった夏場所は5勝2敗の好成績で関取の座をつかんだ。沖縄県からは2019年名古屋場所の木崎海以来5年ぶり。「海が綺麗」と地元の印象を述べて周囲を笑わせた。

 十両の人気力士、白熊とは中学、高校、大学と同期。白熊には十両昇進で先を越され、1年後輩の大の里は夏場所で初優勝を飾った。「(大の里の優勝は)うれしかったし、すごいと思った。自分も頑張らないと思ったし、刺激を受けている」。十両目前だった初場所は「考え過ぎて相撲をとっていた」と反省。夏場所は「相手のことを考えないで、自分の相撲をとろうと思った」と切り替えて臨んだという。4月の春巡業は師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)の計らいで、大の里の付け人を初めて務めフル参加。「いろんな人と稽古できたのが良かった」と嘉陽は振り返った。

 1メートル71と小兵だが、鋭い出足がセールスポイント。師匠も「私も胸を出すんですけど、気が付いたら下に入られて押されている。馬力もあってウチの部屋では一番、運動神経もいい。独特な力感というか、嘉陽にしかできないような押し相撲を磨いて、いずれは、大の里を超え自分が主役になるくらい頑張ってほしい」と期待した。

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