【パリ・パラリンピック】鈴木孝幸が男子50M自由形で銀 今大会出場個人4種目全てでメダル獲得
2024年09月07日 03:00
水泳
大会前にフォームを修正した。右腕が左より短いため、これまでは左右対称の泳ぎを意識しながら左腕を駆使していたが、逆に右腕を1本分内側に入れる水のかき方に変えてタイムを縮めた。日本の今大会金メダル1号となった50メートル平泳ぎでは、08年北京大会で出した自己ベストを16年ぶりに更新。飽くなき探究心で、37歳にして21歳当時の自分を超えた。
ベテランらしい試合運びも光った。銅メダルを獲得した200メートル自由形では、予選であえてタイムを抑えて7番手で決勝へ。外のレーンを泳ぐことでライバルたちの注意をそらし、最も厳しいと予想されていた種目でメダルをさらった。「よく言えば頭脳プレー、悪く表現すると姑息(こそく)な手」。成熟のパフォーマンスで、パリでも日本競泳チームを引っ張った。