【パリ・パラリンピック】木村敬一が100MバタフライV2で今大会2冠 富田宇宙も銅メダル
2024年09月07日 03:10
水泳
午前の予選では木村が1分1秒48で全体トップ、富田が1分4秒47の全体2番で通過。決勝は木村が第4コース、富田が5コースと隣同士で泳いだが、バタフライは東京で金メダルに輝いた木村が"本職"で、自由形を最も得意とする富田は挑戦者だった。
東京大会で自身初の金メダルを獲得した木村は、パリ大会を見据えてフォームの改良に取り組んできた。女子で五輪2大会連続銅メダリストの星奈津美さんをコーチに迎え、腰が反って上半身に余計な水の抵抗がかかっていた水中姿勢を修正。体が水面に対してより水平に近くなるフォームが安定したことで、水をかく効率も高まり、自由形での自身初の金メダルにつながった。「本当に全てがうまくいったレース」で、バタフライへの自信も深まっていた。
東京大会で3つのメダル(銀2、銅1)を獲得した富田は、400メートル自由形で2大会連続の表彰台を確保した。30代半ばの選手にとって400メートルは過酷で、短距離に絞る選択肢もあったが、10代も含む若手たちとの競争が刺激となり競技を続行。大きく泳ぐようにストロークの改善にも取り組み、結果を出した。バタフライは"本職"ではないものの、「予選はタイムが良くなかったので、決勝では頑張りたい」と速さを追求する姿勢に変わりはなかった。