飯塚のプロ注目1m91右腕・白浜　完投発進　血マメ何の13安打浴びても2失点

2022年07月12日 06:00

野球

飯塚のプロ注目1m91右腕・白浜　完投発進　血マメ何の13安打浴びても2失点 — ＜飯塚・小倉＞2失点完投勝利の飯塚・白浜 Photo By スポニチ

【第104回全国高校野球選手権福岡大会・3回戦飯塚6－2小倉（ 2022年7月11日北九州市民）】福岡大会では3回戦が行われ、飯塚が小倉に6―2で勝利した。1メートル91の長身でプロ注目の白浜快起投手（3年）が先発。13安打を浴びる苦しい投球だったが、要所を締め2失点完投した。

　この夏初のマウンドは苦投だった。10年ぶりの甲子園を目指す飯塚は1メートル91の長身でプロ注目の最速146キロ右腕、白浜が先発。13安打を浴びたが、2失点完投。143球を投じ、「つらいピッチングになった」と渋い表情で振り返った。

　序盤から本調子ではなかった。2回ごろからは右中指に出血こそなかったが、血マメができた状態でのマウンドだった。2回、3回、7回の満塁機など再三のピンチを招いたが、長身からの角度ある直球を中心に7三振を奪うなど、しのぎ切った。「それが一番の大きな収穫かなと思います。夏は気持ちだと自分の中では思っているので、気持ちがあれば相手にまさる」と話した。この日は9球団のスカウトが視察。ネット裏のスピードガンでは、最速143キロをマークした。

　「大好き」と話す打撃では1安打。4回には先頭で四球で出塁すると、ディレードスチールで二盗し好機を拡大。「いけるなと思った」と胸を張った。

　吉田幸彦監督は「2点で抑えたのは評価できる」としつつ、「内容的にはテストで言うと欠点ですよね。期待が大きい代わりに、せめて70点ぐらいの投球はしてほしい」と注文をつけた。昨年は準決勝で涙をのんだ。白浜は「一戦必勝でみんなで一丸となって戦っていきたいなと思います」と力を込めた。（杉浦　友樹）

　◇白浜　快起（しらはま・かいき）2004年（平16）7月5日生まれ、広島県呉市出身の18歳。広小2年時に野球を始め、広中央中では軟式野球部に所属。高校では2年夏から背番号1。あこがれの選手は誕生日も同じという共通点を持つ大谷翔平（エンゼルス）。1メートル91、83キロ。右投げ右打ち。