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阪神・青柳 誓う前半戦10勝 球団では井川、ムーア以来 チャンスあと2回「全部勝つ」

2022年07月12日 05:15

野球

阪神・青柳 誓う前半戦10勝 球団では井川、ムーア以来 チャンスあと2回「全部勝つ」
「マイナビオールスターゲーム2022」にファン投票で選出され記念Tシャツ着て笑顔の(左から)湯浅、佐藤輝、青柳、近本 Photo By スポニチ
 阪神・青柳は目前の2桁勝利到達をあくまで通過点として捉えた。「もちろん全部勝ちたいし、クリアできたら、スゴくうれしいけど、ずっと13(勝)や15を目指してやってきているから」。淡々とした口調に確かな自信と責任感がにじみ出た。
 新型コロナ感染で開幕は3週間遅れでも、既にリーグ単独最多の9勝(1敗)まで積み重ねた。次回15日の中日戦を含めて球宴休みまで残り2度の登板が見込まれ、前半戦10勝なら阪神では03年の井川慶(到達日は7月2日)、ムーア(同10日)以来。セ・リーグに広げてみても、18年の大瀬良(6月22日)以来4年ぶりだ。

 「最近のプロ野球は2桁勝てたらスゴいとか、終盤に(10勝まで)あと1つ勝つか、勝たないか、というところがある。ここまで順調に来ていて、何よりも僕の試合でチームが勝っているのが一番うれしい」

 19年9勝、20年7勝で2桁到達が壁だった一昔前とは別人だ。13度の登板でチームは10勝3敗の成績。「エース」の働きに胸を張る。4完投はリーグ単独最多、2完封もDeNA・今永、広島・大瀬良と並んでリーグ最多。しかも2完封は首位のヤクルトから。特に前回8日は「抜群に良かったかと言われると、そうでもない」状態だったという。

 「スライダーが右(打者)には引っかけ、左(打者)の外には曲がりきらなかった。カットで代用でき、シンカーや真っすぐを代わりに投げて幅が広がった。スライダーやツーシームに頼らない部分に対して捕手との信頼関係もできた」

 あえて武器を封印した今春オープン戦での取り組みが本番で生きた。「配球面と体のバランスが年々取れてきた」と進化を実感する7年目。昨年8~10月にあった41日間未勝利などの停滞とは無縁で突っ走りそうだ。(石崎 祥平)

 【2000年以降セで球宴まで10勝は21人】00年以降のセ・リーグで球宴までに10勝は、12シーズンで延べ21人。最速で到達した12人のうち、最多勝を獲得したのは03年井川(神)ら8人で確率67%。過去10年で見ると、13年小川(ヤ)、16年野村(広)、18年大瀬良(広)の3人ともに最多勝につなげている。

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