「ノーサイン野球」の上野学園 自主性とチームワーク生かし20得点5回コールド勝ち

2022年07月12日 16:53

野球

「ノーサイン野球」の上野学園 自主性とチームワーク生かし20得点5回コールド勝ち
戦況を見つめる上野学園ベンチ Photo By スポニチ
 【全国高校野球選手権東東京大会   上野学園20―0品川翔英 ( 2022年7月12日    神宮 )】 上野学園が20得点の猛攻で、初戦コールド発進した。
 「最初はグー!じゃんけんぽん!」試合前、場内でこだましたのは上野学園が実践しているSBT(スーパーブレイントレーニング)。状況が悪い時に、どのような動作、発言、表情をしていけばいいか。「他喜(たき)力」、「苦楽(くらく)力」、「成信(せいしん)力」を軸に行うメンタルトレーニングの一環だ。
 さらにこの春から新しく取り組んでいるのは「ノーサイン野球」。初戦も監督からのサインはゼロ。

 「選手達も野球が終われば社会人として自分で物事を考える機会が増えていく。自分の長所を生かし、仲間のことを考えて野球をして欲しい」。野球を通して成長し、社会へ羽ばたいて欲しい小川貴智監督の熱い思いがそこには込められていた。

 リードオフマンとして初戦2安打2打点の活躍をした、主将の大久保響(3年)は「SBTを通してみんなが笑顔になる」と効果を実感。練習試合では、ノーサインで挑みミスをすることもあったが、「練習の中で互いにコミュニケーションをとる機会が増えた」と手応えを示す。

 抜群のチームワークで甲子園の切符をつかみ取る。
(福清 真人)

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