塔南・野原、初戦から全開 11K完封&3安打 9球団スカウトの前で猛烈アピール

2022年07月12日 06:00

野球

塔南・野原、初戦から全開 11K完封&3安打 9球団スカウトの前で猛烈アピール
<西舞鶴・塔南>4安打完封勝利を挙げた塔南・野原(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第104回全国高校野球選手権京都大会・2回戦   塔南5-0西舞鶴 ( 2022年7月11日    わかさスタジアム京都 )】 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から14日間、甲子園)の出場校を決める地方大会は11日も各地で熱戦があり、京都大会では今秋ドラフト候補に挙がる塔南の野原元気投手(3年)が完封&3安打の二刀流で初戦を突破した。
 “古都の二刀流”が夏初戦からエンジン全開だ。今秋ドラフト候補に挙がる144キロ右腕の塔南・野原元気(3年)が1番投手で先発し、投げては4安打11奪三振で完封、打っても5打数3安打と投打で引っ張った。

 「悪いなりにゲームをつくっていくことはできた。低めの外角球で空振りを多く取れたのが良かった」

 毎回走者を背負った序盤3回は要所を締め、4~6回は5者連続奪三振。最速140キロながら、与四球1で三塁を踏ませなかった。打撃でも3安打はもちろん、9回2死からの右前打で守備の隙を突いて二塁へ到達。持ち前の野球センスを視察した9球団スカウトへ存分に見せつけ、中日の山本将道スカウトも「全体的にバランスがいい。楽しみな素材」と評価した。

 今年の京都は京都国際・森下瑠大、京都外大西・西村瑠伊斗、東山・橋本翔太ら、高い能力を持った“二刀流”がひしめく。「投げて打てる選手の中で一番になりたい」。3学年上の兄・大地(現びわこ成蹊スポーツ大)から譲り受けた帽子のつばには、昨秋から試合に勝つたびに好きな漫画「ワンピース」の名ゼリフをチームメートに書いてもらった。来年4月から校名が「開建」に変更され、「塔南」としては最後の夏。春夏通じて初の甲子園出場で飾る。(北野 将市)

 ◇野原 元気(のはら・げんき)2004年(平16)9月20日生まれ、京都市出身の17歳。二条城北小1年から二条城北少年野球部で野球を始め、二条中では軟式野球部に所属。塔南では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。最速144キロにカットボール、カーブ、チェンジアップ、ツーシームを操る。1メートル82、78キロ。右投げ右打ち。

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