パイレーツ、安定投手陣の要因はブレーキングボールの多投? メジャー平均大きく上回る43・8%

2023年04月25日 13:56

野球

パイレーツ、安定投手陣の要因はブレーキングボールの多投? メジャー平均大きく上回る43・8%
パイレーツのヨハン・オビエド(AP) Photo By AP
 パイレーツは今季ここまで16勝7敗の好スタート。23試合を終えての貯金9は、同じく16勝7敗のスタートを決めた1992年以来、31年ぶりとなった。スポーツイラストレイテッド誌がその要因に、投手陣がブレーキングボールを全体の43・8%と多投していることを挙げている。
 メジャーの平均は31・7%だが、より多くカーブ、スライダー、スイーパーを使うことで、現在の防御率3・63は30球団中8位。昨季終了時の4・66、同26位から大幅に改善している。先発投手のクオリティスタート(QS、投球回6回以上、自責点3以下)の試合数は「14」でリーグ1位と安定感を示している。

 3試合連続QSの右腕ヨハン・オビエド(25)はカージナルス時代はブルペンで起用されたが、今年は先発。去年までは直球を一番多く投げたが、今季はスライダーを40%と多投し、直球が31・9%、カーブが21・7%になった。「クロックがある中、打者は直球をよりアグレッシブに狙ってくる」と説明している。

 同じく3試合連続QSの右腕ビンセント・ベラスケス(30)もスライダーを41・5%に増やして好結果を得ている。昨季までメジャー8年間で14%しか投げてこなかった球種をおよそ3倍に増やして好調につなげている。2試合連続QSの右腕ロアンジ・コントレラス(23)も昨季は直球が48・5%、スライダーが34・2%だったが、今年はスライダーが45・7%、直球が37・8%とほぼ割合が入れ替わった。

 4シームや2シームといった速球系が減り、変化球が増えているのは近年のメジャーのトレンド。2019年は速球系が51・9%だったのが、22年は48・6%、今季は46・8%と減少している。特にパイレーツは39・4%だ。オスカー・マリン投手コーチは球団の方針として定めているわけではないが、昨オフ、個々の投手が新シーズンに向け、どうアジャストしていくかを話し合う中で、結果的に同じ結論に達したと説明している。

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