【甲子園】沖縄尚学のミスターゼロ・東恩納 今夏40回1/3無失点「甲子園で無失点が目標だった」

2023年08月12日 05:00

野球

【甲子園】沖縄尚学のミスターゼロ・東恩納 今夏40回1/3無失点「甲子園で無失点が目標だった」
<沖縄尚学・いなべ総合> 2回、力投する沖縄尚学・東恩納 (撮影・須田 麻祐子)  Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第6日2回戦   沖縄尚学3-0いなべ総合学園 ( 2023年8月11日    甲子園 )】 ミスターゼロが、雄叫びを上げた。3―0の6回1死から連打と野選で満塁のピンチ。沖縄尚学のエース右腕・東恩納蒼(あおい)が「そこ(ミス)をカバーするのがエースだと思う」とギアを上げた。相手の5、6番をスライダーで連続三振。124球を投げ9回8安打無失点の完封劇だった。
 今夏、沖縄大会5試合で3完封を含む31回1/3を無失点。今春選抜でも2完投したエースは「甲子園で無失点が目標だった。ここという場面で粘りが出てきたかなと」と春からの成長を実感し、今夏の無失点を40回1/3に伸ばした。聖地で初完封。試合時間は今大会最短の1時間41分だった。

 大型の台風6号の影響で移動が遅れ、チームの関西到着は組み合わせ抽選が行われた3日夜だった。大会本部の配慮で、5日目以降の日程が組み込まれ6日目の初戦。比嘉公也監督は「台風で練習ができない期間もあった。配慮してもらったので一球一球集中してプレーしていこうと話していました」と感謝。東恩納も「感覚を忘れないように。ボールを持ってシャドーだったり、できることをしっかりやっていました」と準備を重ね、快投につなげた。

 8強を懸けた3回戦は創成館との九州地方対決。東恩納は「ベスト8、それ以上の結果を残せるように、無失点で切り抜けるようにやっていきたい」と力強かった。

 ◇東恩納 蒼(ひがしおんな・あおい)2005年(平17)7月24日生まれ、沖縄県豊見城市出身の18歳。小2で野球を始める。中学は那覇ボーイズに在籍。沖縄尚学では1年秋からベンチ入り。4人きょうだいの末っ子。1メートル72、70キロ。右投げ左打ち。

【データ】
 ◯…沖縄尚学の東恩納が8安打で完封勝利。今大会は日大三・安田虎汰郎(こたろう=3年)が9日の社戦で2安打完封したのに続く2人目の完封勝利となった。沖縄県勢投手の夏の甲子園での完封勝利は、21年の沖縄尚学・当山渚以来2年ぶり9度目。春も含めれば15度目(13人目)だが、1大会に2度は08年春の沖縄尚学・東浜巨(現ソフトバンク)のみ。夏の甲子園で1大会2度の完封勝利となれば沖縄県勢初めてとなる。

おすすめテーマ

2023年08月12日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム