大谷翔平を歩かせるのは戦術として当然だが、投手の歴史で見れば「奇妙で狂気な出来事」米報道

2023年08月12日 12:21

野球

大谷翔平を歩かせるのは戦術として当然だが、投手の歴史で見れば「奇妙で狂気な出来事」米報道
<エンゼルス・ジャイアンツ>5回、ウェードを中飛に打ち取りガッツポーズする大谷(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者が「奇妙で狂気な出来事」として11日(日本時間12日)、投手・大谷翔平への敬遠を挙げている。
 今季メジャー最高の打者として打ちまくっている大谷に敬遠が多いのは当然のことだが、彼が投手として投げた試合でも同様で、9日のジャイアンツ戦でゲーブ・キャプラー監督は投手・大谷を敬遠した。今季登板している試合で4度目となった。

 プロ野球で投手を敬遠するのは「奇妙で狂気な出来事」だ。敬遠がメジャーで公式記録になったのは1955年以降。その記録によると、1シーズンに4度も敬遠された投手は他に1人もいない。キャリアを通してみても、4度は誰もいない。

 1955年以前については野球データサイト「ベースボールリファレンス」を閲覧。それによると、1918年レッドソックスの投手ベーブ・ルースが4度敬遠されていた。さらに、55年以前に1シーズンに複数回敬遠された投手は他にいるのかをさかのぼると、1947年フィリーズのスクールボーイ・ロー、1931年ブラウンズのチャド・キムゼイ、1919年のレッドソックスのベーブ・ルースの3人が見つかった。1955年以降については、投手で1シーズンに複数回敬遠されたのは、他には2021年の大谷翔平だけだった。

 大谷以前に敬遠された投手は、1970年9月1日、ツインズのジム・カート。193センチ92キロの巨漢で、通算232安打16本塁打106打点。ブルワーズ戦の延長11回、1死2・3塁のチャンスに打席に立ったが、歩かされた。ちなみにそのシーズンは、既に15安打をマークしていたそうだ。投手の敬遠は1959年から2020年まで、その一例しかなかった。

 そこに大谷翔平が登場。やはり大谷は特別な存在となっている。

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