ハードヒット率メジャー平均以下のベリンジャーに大型投資をして良いのか?ヤンキース内部に慎重論

2023年11月24日 08:41

野球

 大リーグの今オフのFA市場で、大谷翔平(29)以外で野手で一番人気が高いと言われるのがカブスからFAになったコディ・ベリンジャー外野手(28)だ。
 米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、契約は12年総額2億6400万ドル(約395億円)になると予測、ヤンキース、ジャイアンツなどが有力と報じている。そのベリンジャーについて、23日(日本時間24日)ニューヨークポストのジョン・ヘイマン記者が「ヤンキースはベリンジャーを気に入っているが、球団スタッフの中にはハードヒット率が低いのを懸念している者もいる」と報じている。

 中堅手として守備は堅く、23年の打撃成績は打率・307、26本塁打、OPS(出塁率+長打率)・881と好成績を残している。だが、打球の質を見ると、ハードヒット率は31・4%で、ベリンジャーのキャリア平均39・5%よりもかなり低い数値で、メジャー平均の36・3%よりも下回る。バレル率も6・1%(メジャー平均は6・9%)、打球速度も87・9マイル(メジャー平均88・4マイル)と平均以下で、ベリンジャーの7年のキャリアの中でも一番下だった。

 ヤンキースはトレード市場でパドレスのフアン・ソト、FA市場で大谷にも興味を持っているとされている。ソトはハードヒット率55・3%、バレル率13%、平均打球速度93・2マイル、大谷はハードヒット率54・2%、バレル率19・6%、平均打球速度94・4マイルだ、ベリンジャーの23年の打撃成績は確かに良かった。しかし20年から22年は不振にあえいでいた。果たして12年総額2億6400万ドルレベルの大型投資をして良いものかどうか、ヤ軍の中で慎重論も出ている。

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