ヒロド歩美アナ 阪神優勝パレードに興奮「一人の野球ファンとして心をくすぐられました」

2023年11月24日 05:15

野球

ヒロド歩美アナ 阪神優勝パレードに興奮「一人の野球ファンとして心をくすぐられました」
阪神の優勝パレードで沿道のファンと共に盛り上がるヒロド歩美アナ(手前)(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【ヒロド歩美アナ 阪神優勝パレード観覧記】阪神の優勝パレードを現地取材したフリーアナウンサー・ヒロド歩美(32)が観覧記を寄せた。ファンの感謝の声援に応える選手を前に「幸せでした」と感銘を受け、来季以降の虎の常勝にも期待を寄せた。
まだ実感が湧かず、「優勝したんだよね。日本一でいいんだよね」と確認する毎日を過ごしてきました。パレード取材は人生初。球場と比べて選手との距離が近く、よりリアルなメッセージが飛び交うのかな、「おめでとう」より「ありがとう」が多いのかな、と思っていたら、その通りでした。03、05年の優勝パレードにも来ていた方もいて、特に年配の方は感極まっている方も多くいらっしゃった気がします。

 普段、取材している選手たちがパレードバスから手を振る姿に、一人の野球ファンとして心をくすぐられました。実は前日から、アイドルのコンサートや遠足に行く前の日のような心境で、ワクワクが収まらず、“何を着て行こうか…”としばらく悩んだほど。この瞬間を見たくても見られなかった方々がいることを思うと、この場に居合わせることができて本当に幸せです。

 両親が野球好きというわけでもなく、阪神や野球と接点があったわけではありません。初めて甲子園球場に足を運んだのは小4のときで、友人の家族と一塁側で観戦。ナイターだったこと以外、何戦で、誰が投げて誰が打ったのかもまったく覚えていません。当時ヤクルトの古田敦也さんだけは「阪神にとって天敵だ!」という認識でした。いま一緒に仕事しているのが不思議。本人にはまだ言っていません…。

 深く関わるようになったのは、14年に朝日放送に入社してからです。翌年から中継リポーターを務め、当時解説者だった岡田監督のコメントをひたすらメモ。生じた疑問を後日、選手やコーチにぶつける日々で、その“ミッション”をやっていくと、スゴく楽しくて。自分の居場所を見つけた気分でした。岡田監督とはスタッフも交えた食事会でご一緒したことが何度かあります。お開きになるまでの約3時間、ほとんど野球のことを話しています。本当に勉強になる場所でした。

 昨秋に岡田監督が就任した直後に「選手と世代は違うけど、不安は全くないよ」と言い切った時、なぜか「優勝だ!」とワクワクしたことを覚えています。選手たちも岡田監督の凄さを身近で感じていたようです。リーグ優勝後、いろんな選手から話を聞いて、特に心をつかまれたのが糸原選手の話です。

 代打に活躍の場を移し、素人目だと、複雑な思いでベンチにいるのかなと…。でも、「岡田野球を堪能できることがうれしい。心からそう思う。だからこそ、いつでも行けるよう、自分から進んで準備しようと思いながらベンチにいる」と。日本シリーズの大事なところで活躍した姿を見た時に「糸原選手の言葉は100%本物だ」と感動しました。

坂本捕手の話も印象的です。「シーズン序盤は、この采配なのはなぜだろう?と疑問に思うこともあったが、それが毎回的中するから、疑問のまま終わらない」と。采配にも伏線があり、最終的には謎解きのようにすべてがつながっていく。サスペンス好きの岡田監督、さすがです。伏線回収のプロですね!普段から先読みしていらっしゃるだけあるな…と感じました。

 来季は日本一連覇へと向かいます。当然、簡単なことではありません。でも、この強さがずっと続いてほしいというのがファンの願いです。今季ブレークした村上投手のように高校時代から取材していた選手が活躍する瞬間を見守りたい…と、「熱闘甲子園」キャスターとしても強く願っています。(フリーアナウンサー)

 ◇ヒロド 歩美(ひろど・あゆみ)1991年(平3)10月25日生まれ、兵庫県宝塚市出身の32歳。早稲田大学国際教養学部卒業後、14年に朝日放送にアナウンサーとして入社。「熱闘甲子園」「芸能人格付けチェック」などさまざまな人気番組を担当。23年4月からフリー。現在は「報道ステーション」のスポーツキャスターを務める。

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