「高校野球を未来へ」尾崎氏が若手指導者に初講義、今年も甲子園塾スタート

2023年11月24日 19:19

野球

「高校野球を未来へ」尾崎氏が若手指導者に初講義、今年も甲子園塾スタート
甲子園塾で講義する尾崎泰輔審判規則委員長(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 日本高校野球連盟の若手指導者研修会「甲子園塾」が24日に大阪市内で開かれ、初日は講義などの座学が行われた。
 08年から続く甲子園塾は年2回開かれ、講義や実技指導などを通して若手教員が指導方法などを学ぶ。今回は北海道から沖縄まで教員歴10年未満の27人が2泊3日で参加する。

 初日は、尾崎泰輔審判規則委員長が審判員として初めて講義を行った。

 「高校野球を未来につなぐために」を主なテーマとし、審判委員側からの視点を力説。「歴代の指導者の方や先輩がいたことで、高校野球はつながってきた。私たちが関わることができるのは、その中のわずか30、40年しかないが、私たちは先輩からのバトンを受け取り、後輩につなぐ一員だと思っている。チーム、運営、審判委員が対立することなく力を合わせ、高校野球を将来につなぐことが大切だ」と35分間熱弁した。

 09年3月の甲子園塾に参加し、今夏の甲子園に出場した鳥栖工(佐賀)の大坪慎一監督も登壇した。当時の講義で星稜(石川)の山下智茂名誉監督が「甲子園が迎えに来てくれるチームをつくる」と説いたことをきっかけに私生活の指導も重要視した結果、同年夏の甲子園出場へとつながった逸話を披露した。

 日大三(東京)の小倉全由前監督は、同塾2度目の講義を担当。「技術を教える前に心を教えることが上達の一番の近道」「高校野球には甲子園と人間形成がある」「叱ることを遠慮してはいけない」などの金言を授けた。

 講義を見守った山下智茂塾長は「若い先生方に、このような機会があることは良いことだ。私の若いときにも、このような機会があれば日本一になれたのにな…と思いました」と笑った。

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