広島・坂倉「打てる捕手」の金看板を背負う!! 練習は捕手と半々の割合で打撃にも注力

2023年11月26日 05:40

野球

広島・坂倉「打てる捕手」の金看板を背負う!! 練習は捕手と半々の割合で打撃にも注力
広島・坂倉 Photo By スポニチ
 広島・坂倉将吾捕手(25)が25日、自身のストロングポイント強化に改めて時間を割く意向を明かした。3年ぶりに捕手に専念し、打率・266に甘んじた今季を反省。西川が国内フリーエージェント権を行使してオリックスに移籍したことでチームの打力低下を懸念する声もあり、フォームを見直すなどして自慢の打撃に磨きをかける。「打てる捕手」の金看板を背負い、近未来の侍ジャパンでも正妻へ。期待は膨らむばかりだ。
 第三者には悪くない数字に映っても、当の本人には不本意極まりなかった。3年連続で規定打席に到達しながら・266に終わった打率。自虐的に「こんな状態で悩ましく思わない選手はいないでしょ」と漏らしたこともある。坂倉は、今季の反省を踏まえて言う。

 「練習は5―5、半々の割合でやりたい。今季はどうしても捕手に偏ってしまうところがあった。捕手のこともやらなきゃいけないけど、打つ方も期待されていると思うので」

 捕手と一塁手を兼ねた21年に打率・315をマークし、先輩の鈴木誠也(現カブス)と首位打者争いを演じた実績を持つ。今季は3年ぶりに捕手一本となり、守備練習により時間を割かざるを得なかった。その割合を半々にすることで持ち前の打力に磨きをかける。

 「(西川)龍馬さんが抜け、チーム的には打力が落ちるといわれている。僕自身、3年続けて規定打席に立っても数字は徐々に落ちている。打たなきゃいけない…という思いもある」

 打撃に割く時間を増やし、スイングスピードを上げて打球を飛ばす。そうした基本のレベル向上はもちろん、この際に打撃フォームを見つめ直す考えだ。自身が持つ技術、知識や感覚を自らに問い直し、現状の体に見合う最適を突き詰める。

 「良かったものを取り戻すというより、今の自分の体に何が最適で、何が感覚として一番いいのか。なぜ打てて、なぜ打てないのか…を、シーズン中でも分かるぐらい明確にしないといけない」

 貴重な体験から学んだことで、もっと上を…という欲も芽生えている。先ごろ開かれた「アジアプロ野球チャンピオンシップ」では侍ジャパンの正捕手として優勝に貢献。井端監督からは「打てる捕手」としての期待感を改めて示された。

 「(打撃は)高い数字でありながら、かつ守れるということが求められていると思う。カープに限らず、そういう目で見られているのは理解しているつもりなので、もっと高い目標を持ってやらなきゃいけないな…と」

 堂々たる成績で「打てる捕手」の金看板を背負い、いずれはフル代表の侍ジャパンでも正捕手へ。その向上心が頼もしい。 (江尾 卓也)

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