阪神・佐藤輝 85年掛布雅之以来の生え抜き40発へ 鳥谷氏も太鼓判「50本打てる」

2023年11月26日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 85年掛布雅之以来の生え抜き40発へ 鳥谷氏も太鼓判「50本打てる」
シチュエーションマッチで予告ホームランに挑む阪神・佐藤輝(右)(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 「JERAセ・リーグAWARD」9、10月度月間大賞に選ばれた阪神・佐藤輝明内野手(24)が25日、兵庫県西宮市内の球団事務所で行われた授賞式に参加し、年間通してのハイパフォーマンスを誓った。同期間中は26試合で9本塁打を放っており、143試合換算なら49本塁打ペース。来季、85年掛布雅之以来、生え抜き39年ぶりの40発到達を視界に捉える。その一環として守備の不安を減らすべく、来春キャンプでは臨時コーチを務める鳥谷敬氏に指導を仰ぐ構え。選考委員としてこの日の授賞式に同席した同氏からは「40本、50本打てる」と太鼓判も押された。
 誰もが完全覚醒を予感したシーズン最終盤の大爆発。来季はそれをシーズン通して継続すべく、佐藤輝は言葉に力を込めた。

 「一年間通して、毎月この大賞の候補に挙がるくらいの活躍ができたら最高じゃないかなと。それ(今年9、10月の状態)で一年間通してということで、頑張ります」

 9、10月は26試合で9本塁打。143試合換算で49本塁打となる量産ペースを来季、いかに持続できるかが重要だ。「体調面とか、いろいろな要素が重なって活躍できると思う。大事なのはやっぱり悪いときなんじゃないですか」と不調期の早期脱出を鍵に挙げた。

 体調、打撃技術…に加え、好調維持のポイントと考えるのが守備だ。「守備も僕の課題の一つ。打撃が良くてもエラーしたりとか、その逆もあると思いますけど、それも一つの波。そういうのを良くしていければ」。今季20失策を犯した守備力の改善も、打撃へのリズムを生み出す原動力となると自覚する。

 そういう意味でも、この日選考委員として授賞式に同席し、来春キャンプで臨時コーチを務める予定の鳥谷敬氏は格好のお手本だ。「サードも守られていましたし、吸収できれば」と遊撃手で4度、三塁手で1度のゴールデングラブ賞獲得を誇る名手からの指導を待望。その先には、自身も「守備のベストナイン」獲得を見据える。

 鳥谷氏からは「100本くらいホームラン打ってほしい」と“むちゃぶり”を受け「100本を目指して、40本、50本打てるようなポテンシャルを持っていると思う」と太鼓判も押された。その期待に和製大砲も「100本打つぐらいのつもりで」と堂々と応じた。40本塁打到達なら85年掛布雅之以来、生え抜き39年ぶり。その下地は間違いなくある。

 この日はファン感謝デーで左腕投手として登板するなどファンを沸かせ「皆さん、喜んでくれたと思う」と振り返った。来季は4年目の真価発揮で、虎党を熱狂させる。 (阪井 日向)

 ≪鳥谷氏意気込む≫鳥谷氏は来春キャンプでの臨時コーチについて「決まっています。本当、最近、球団の人から電話もらって。スケジュール的にも行けるんで、じゃあ行かせてもらいますという感じ」と話した。2年連続のキャンプ臨時コーチで、今回は2軍での指導も予定。「少しでも何かヒントであったり、これからの野球人生に役立つものが1つでも伝えられたら」と青写真を描いた。

 ≪コラボに乗り気≫佐藤輝は、24日に森下が熱望した本塁打時のコラボパフォーマンスについて「(今季も)パフォーマンスというか、ハイタッチ的なことは考えたりもしていましたけど、結局やらなかったので。来年は考えときます」とニヤリ。“アイブラック兄弟”の弟分のおねだりに「どんどん、そういうのも言ってくれたらうれしいし。2人とも活躍できたらなと思います」と、兄貴肌をのぞかせていた。

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