ソフトB・小久保監督「何があってもそこ(開幕)に合わせてくれ」と伝達済み 開幕ローテ2枠確定

2023年11月26日 06:00

野球

ソフトB・小久保監督「何があってもそこ(開幕)に合わせてくれ」と伝達済み 開幕ローテ2枠確定
自身が通った軟式野球「砂山少年野球クラブ」を含む混合チーム「今福吹上砂山チーム」が小久保裕紀杯で初優勝し、一緒に記念撮影に納まるソフトバンク・小久保監督 Photo By スポニチ
 ソフトバンク小久保裕紀監督(52)が25日、地元の和歌山市内で行われた「第19回 小久保裕紀杯学童野球大会」に出席。今季10勝を挙げた有原航平投手(31)と8勝の和田毅投手(42)の先発ローテーション入りを明言し、先発に転向するリバン・モイネロ(27)も最有力候補に挙げた。FAで狙ったオリックス・山崎福は逃したが、それによって激化する競争も歓迎した。
 05年に始まり、19回目となる自身の名前が冠の少年軟式野球大会の準決勝を観戦しながら小久保監督はプロ野球の1軍との共通点を納得しつつ言った。

 「やっぱり、守りのいいチームが勝ってる。野球は投手。投手が一番の課題になる」

 体の大きな小学6年生ばかりのチームが、バッテリーエラーが決勝点となり、敗れた。ソフトバンクでも投手陣、中でも先発の整備が鍵だとみている。

 「有原と和田は、何があってもそこ(開幕)に合わせてくれと本人にも伝えている」。来春キャンプを前に、野手レギュラー確定の柳田、近藤同様に先発2枠を確定させた。中でも有原には「あいつ抜きには語れないよね」と期待は絶大だ。

 米国帰りの右腕は今季6月6日のDeNAとの交流戦から1軍登板ながらチーム最多の10勝を挙げた。2軍の指揮官として見続けたが能力を見抜くタイミングが遅れたという。「有原には監督になってすぐ謝った。見る目がなかった。あいつみたいに(1軍)舞台に行って初めてスイッチがオンになる投手がいるんだと分かった。初球150キロを出す。2軍では一度も見たことなかった」。来季開幕はオリックス戦。今季の有原は王者相手に移籍後初完封を含む3勝(3敗)、防御率2・25。3勝はすべて山本に投げ勝った。明言は避けたが「自分を崩さない」と31歳の平常心に期待し、開幕投手を託す可能性も高い。

 有原、和田に続き“第三の男”の名前も挙がった。先発に転向させるモイネロだ。「開幕の6人に入る。初めての先発で駄目だから中継ぎに戻すとかはない。本人に伝えている」と指揮官。CSファーストSで左腕ヘルナンデスにメドが立ったことも、先発起用の追い風だったという。

 今季開幕投手の大関、タイトル経験者の東浜、石川、中継ぎから転向する大津らも横一線だ。「かなり(競争は)激しいです。逆に言うとチャンスはある」。FAで狙っていたオリックス・山崎福は逃したが、逆に言えば1枠増えた。指揮官の大号令とともに、激しすぎる開幕ローテーション争いが始まる。 (井上 満夫)

 ≪武田はロング救援継続へ≫小久保監督が、武田のロングリリーフ継続を明言した。侍ジャパン監督時代は日の丸も背負わせた右腕に対し「中ロングで勝負してもらおうかなと思っている。今年はその良さがでた」。23年は先発2試合で防御率12・79と炎上したが、中継ぎでは27試合、防御率2・50だった。「短いイニングの出力。本人も手応えは、つかんでいたようだ」と説明していた。

 ○…小久保裕紀杯は“後輩”が初優勝した。小久保監督が砂山小1年から通った「砂山野球少年クラブ」を含む合同チーム「今福・吹上・砂山」が「四箇郷」との接戦を制した。「1つの球を追いかけて合同チームで初優勝。非常に美しい」と表彰式では就任会見で話題となったフレーズを交ぜた。準決勝進出の4チームの試合前ノックを打ち、始球式代わりの1打席真剣勝負で4打席立った。左越え長打2本を放ち、拍手を浴びていた。

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