広島のドラ2・高 背番号「22」 レジェンドの系譜継ぐ「いい投手が背負っているイメージ」

2023年12月13日 05:05

野球

広島のドラ2・高 背番号「22」 レジェンドの系譜継ぐ「いい投手が背負っているイメージ」
広島入りし、記者に囲まれる高(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 広島のドラフト2位・高太一投手(22=大商大)が12日、レジェンド背番号「22」の系譜を継ぐ決意を示した。球団では元メジャーリーガーで同じ左腕の高橋建(現2軍投手コーチ)をはじめ、球界では佐々木主浩、高津臣吾などの名投手が背負った番号。「(22番に)見合う選手になれるよう、頑張っていきたい」と活躍を誓った。広島入りした育成3選手を含む新人8選手は、きょう13日に新入団会見に臨む。 
 高は特別な感情に浸っていた。手元に届いた憧れのユニホーム。しかも、その背中には「22」の番号が入っていた。来季からは毎日のように袖を通す戦闘着を見て、プロでの決意を新たにした。

 「(カープは)憧れで、ファンだったのでユニホームに袖を通せるというのは幸せなこと。背番号22は、凄い、いい投手が背負っているイメージ。チームから頂いた大切な番号。しっかり見合う選手になれるよう、頑張っていきたい」

 偉大な投手番号の一つでもある背番号22の系譜を受け継ぐ覚悟を固めた。球団OBでは1年目から39試合に登板し、その後はメジャーの舞台でも活躍した同じ左腕の高橋建が15年間も背負った。球界全体を見渡しても佐々木主浩、高津臣吾、藤川球児、20年に沢村賞を獲得した中日・大野雄大ら名投手の代名詞ともいえる番号だ。

 球団としての期待度の高さを物語っていた。球史に名を残せる可能性がある大器。大商大では通算29試合で12勝無敗を誇った。最速151キロの直球を武器とし、打者の内角を強気に攻める投球スタイルで先発、救援を問わずに活躍。「炎のストッパー」と呼ばれ、93年に脳腫瘍で亡くなった球団OB・津田恒実さん(享年32)のファンだった父の影響もあり、津田さんが残した「弱気は最大の敵」は大切にしている言葉だ。同世代には強力なライバルもいるが、全国にカープの背番号22を知らしめるためにも、真っ向から立ち向かう。

 「同年代の(ロッテ)佐々木朗、(オリックス)宮城らはとんでもない。でも、無理だと思ったら、この世界はついていけない。2人に追い付け、追い越せという気持ちでやっていきたい」
 既にプロの世界で活躍する01年生まれの同年代の背中も追いかける。同じ土俵に立つためには自身のレベルアップは必要不可欠。まずは1月上旬の入寮までに現在の体重80キロから10キロの増量を目標に掲げ、直球の威力向上を目指す。

 「いい選手の、いいところはどんどん盗んでいきたい。開幕1軍で迎えられるように、体づくりをしっかりやっていきたい」

 高いモチベーションを胸に、プロとしての第一歩を踏み出す。 (長谷川 凡記)

 【主な背番号22の投手】
 ☆佐々木主浩 1989年ドラフト1位で大洋入りした“ハマの大魔神”。速球と落差のあるフォークで日米通算381セーブ。

 ☆高津臣吾 90年ドラフト3位でヤクルト入り。サイドスローからの魔球シンカーを武器に日米通算313セーブ。

 ☆藤川球児 98年ドラフト1位で阪神入り。救援転向で才能が開花。火の玉と形容された直球を軸に日米通算245セーブ。

 ◇高 太一(たか・たいち)2001年(平13)7月26日生まれ、愛媛県出身の22歳。広陵では3年春の選抜に背番号17で出場。大商大では1年秋からリーグ戦に登板し、通算12勝0敗。3年秋にベストナイン。23年ドラフト2位で広島入り。最速151キロにスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリット、ツーシーム。1メートル80、80キロ。左投げ左打ち。

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