阪神・井上 結婚&パパになっていた「この人だ!」即猛アプローチ 家族の存在を力にレギュラー奪取誓う

2023年12月13日 05:15

野球

阪神・井上 結婚&パパになっていた「この人だ!」即猛アプローチ 家族の存在を力にレギュラー奪取誓う
愛妻の似顔絵を手にする井上(本人提供) Photo By 提供写真
 阪神・井上広大外野手(22)が結婚していたことが12日、分かった。お相手は兵庫県出身で2歳年上の一般女性。約1年半の交際期間を経て昨年8月に婚姻届を提出した。同12月には第1子となる長女も誕生。今季は1軍で13試合の出場で打率・229(35打数8安打)、0本塁打に終わった。高卒5年目を迎える来季へ向け、最愛の家族の存在を必ず力に変え、外野のレギュラー奪取に挑む。 
 来季に懸ける思いは人一倍に強かった。その原動力こそが家族の存在。既に井上は一家の主となっていた。妻との出会いは21年のシーズンオフだった。知人の紹介で連絡先を交換し「かわいらしくて、波長が合う。この人だ!」と直感。まさに一目ぼれで猛アプローチを開始した。

 当時はコロナ禍のまっただ中。屋外でデートを重ねることは数えるほどだった。その制約もある限られた時間の中、電話などで交流を重ねた。そして出会いから約1カ月後に井上から交際を申し込んだ。以降は「毎日がプロポーズみたいな感じでした」と妻は笑いながら回想した。

 一世一代のプロポーズは直球勝負だった。交際から約1年後の22年1月。「オレ頑張るから!結婚してください」。当時もまだ、コロナ禍。場所は夜景が見えるレストランでも、大自然が一望できるホテルでもない。短時間で食事を済ませた後、選手寮「虎風荘」近くに停車された車中で告げた。「はい!」。そう即答した妻は「なんとなく想像はできていましたが、いざ言われると、ね」とうれしそうに振り返った。

 食事面のバックアップも絶大だった。にんじん、ピーマン、なすびなど野菜が苦手な夫の偏食を改善すべく品を変え、味を変え、克服へ向けて強力フォロー。例年、シーズン中は101~102キロで推移している体重が毎シーズンオフになると110キロまで増加していたが、妻のサポートのかいもあって現在は、シーズン同様の体重をキープしている。「本当にありがたい。その期待に応えないといけない」と言葉に力を込めた。

 今オフはほぼ無休でトレーニングに励んでいる。持ち前の長打力に磨きをかけつつ、確実性向上のためにノーステップ打法の習得にも着手。岡田監督から打撃で高い評価を受けるが、来季は森下や2学年下の前川など外野のレギュラー争いはさらに激しさを増す。22年12月には第1子となる長女も誕生。覚悟は決まっている。

 「もう自分だけの人生じゃないし、結果を出さないといけない。テレビを見ていてもタイガースのユニホームを着ている人は全員“パパ、パパ”と子どもが話すんです。背番号32が活躍している姿を、奥さんと娘に見せたい」

 最愛の2人の存在をモチベーションに、来季は飛躍の年にする。

 ◇井上 広大(いのうえ・こうた)2001年(平13)8月12日生まれ、大阪府出身の22歳。履正社では3年の春夏連続で甲子園出場し、夏は大会3本塁打で初優勝に貢献。19年ドラフト2位で阪神入り。20年10月14日の中日戦に「7番・右翼」で先発しプロ初出場。22年はウエスタン・リーグで全110試合に4番で先発しリーグ最多の96安打、同2位の11本塁打。1メートル89、101キロ。右投げ右打ち。

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