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大谷12冠締め!日本選手初「ハンク・アーロン賞」&「オールMLBチーム」DHと先発投手両部門で受賞

2023年12月18日 02:30

野球

大谷12冠締め!日本選手初「ハンク・アーロン賞」&「オールMLBチーム」DHと先発投手両部門で受賞
大谷翔平 Photo By スポニチ
 大リーグ機構は16日(日本時間17日)、両リーグで傑出した打者をファン投票などで選ぶ「ハンク・アーロン賞」を発表し、今オフにエンゼルスからドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)が日本選手として初受賞した。同日発表された「オールMLBチーム」では初めてDHと先発投手の両部門でファーストチームに選出。一日3受賞で、今季のタイトルを「12冠」で締めた。
 大リーグ歴代2位の755本塁打を放ったレジェンドのように、打ちまくった。大谷が「ハンク・アーロン賞」を日本選手として初受賞した。

 44本塁打、OPS(出塁率+長打率)1・066はいずれもリーグ断トツ。ヤンキースなどで通算175本塁打の松井秀喜や、04年にシーズン最多記録の262安打したイチロー(マリナーズ)も届かなかった栄誉で、3年連続の最終候補入りを経ての「三度目の正直」となった。

 今オフはドジャースとスポーツ界史上最高の10年総額7億ドル(決定時約1015億円)の超大型契約を締結。9月に右肘の手術を受け、打者に専念するメジャー7年目の来季は初めてナ・リーグを舞台に戦う。14日の入団会見で素振りを再開していることを明かし「開幕に十分、間に合う」と意欲。ナ・リーグは史上初の「40本塁打(41)、70盗塁(73)」を達成したブレーブス・アクーニャがハンク・アーロン賞を受賞するなど激戦だが、来季は史上初の両リーグでの同賞受賞を狙う。

 投手としても10勝を挙げ、同日発表された「オールMLBチーム」では初めてDHと先発投手の両部門でファーストチームに選ばれた。複数部門での同チーム入りはもちろん史上初。大谷は21年にDH、22年に先発投手でファーストチームに入っており、選出は3年連続となった。
 ドジャース専門サイト「ドジャースネーション」はSNSで大谷がドジャースタジアムでランニングする様子の動画を投稿するなど調整は順調なもよう。今季大リーグの主な表彰はこれが最後。大谷はア・リーグMVP、シルバースラッガー賞などに続き、圧巻の一日3受賞の「12冠」で締めくくった。(柳原 直之)

 ▽ハンク・アーロン賞 アーロンが当時の通算最多記録だったベーブ・ルースの714本塁打を更新してから25年を記念し、99年に創設された。30球団が推薦した候補から大リーグ公式サイトの記者がア、ナ各リーグ10人弱に絞り、同サイトでファン投票を実施した上、米国野球殿堂入りしている元選手の選考も加味される。過去、最多4度のアレックス・ロドリゲス、3度のバリー・ボンズらが受賞しているが、両リーグでの受賞者はまだいない。

 ▽オールMLBチーム 19年に創設された表彰。ファンに加えてOB、メディア、大リーグ関係者ら専門家の投票で、ア・ナ両リーグの区別なくファースト、セカンドチームを選出する。大谷以外の日本選手では20年にダルビッシュ(カブス)がファーストチーム、前田(ツインズ)がセカンドチーム入りした。今年はメッツ・千賀も先発投手で候補に入っていたが選ばれなかった。

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