DeNAドラ5・石田裕 “ファン兼選手”強み生かして結果残す!

2024年01月20日 05:30

野球

DeNAドラ5・石田裕 “ファン兼選手”強み生かして結果残す!
DeNA・新人合同自主トレでキャッチボールする石田裕(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【24年版球界新士録(5) DeNAドラフト5位・石田裕太郎投手】DeNA石田裕の表情はどこか誇らしげだ。幼少期から熱狂的なベイスターズファン。今季からは憧れのチームの一員に加わり、「DeNAファン兼選手」の二刀流となった。
 「僕は選手名鑑と応援歌が全部頭に入っている。だから新人仲間に“(同施設でトレーニング中の)あの選手は誰?”と聞かれたら教えているんです」

 横浜市内の実家は2軍練習施設「DOCK」から車で20分ほどの距離。応援してきた球団の施設で練習できる喜びを、体全体で感じながら過ごす日々だ。

 だが、浮かれてばかりはいられない。最速149キロながら、初速と終速にほぼ差がない伸びのある直球と変化球の制球力が武器。長所を見いだすことができたのは、中大の同学年に最速155キロ右腕で、巨人ドラフト1位の西舘がいたからだ。

 「凄い球を投げていて僕の立場はすぐ理解した。155キロを投げるのではなく150キロでアウトロー。切れのある球で15年、20年とプロ生活を続けたい」

 新人合同自主トレ第2クールの15日夕刻。右翼フェンス外にあるダッシュ用坂路コースで、黙々とシャドーピッチングを行う姿があった。「今日はブルペンを使えないですが、坂道の傾斜を使ったシャドーで体重が前に乗る感覚を維持したい」。ファンとして施設を熟知してきたからこそ、フル活用できる。

 リーグ優勝は98年が最後で、ファンとして優勝経験がない。「僕が選手になって優勝したいですね。大学の先輩の牧さんもLINEで頻繁に連絡をくれて心強い。牧さんとも一緒に喜びたい」。憧れの球団に入団できた恩返しは、結果で示す。(大木 穂高)

 ◇石田 裕太郎(いしだ・ゆうたろう)2002年(平14)1月22日生まれ、横浜市出身の21歳。屏風浦小3年から森ファイターズで野球を始める。森中では3年から神奈川ボーイズに所属し、静清(静岡)では甲子園出場はなし。中大では春夏リーグ戦で50試合に登板し、7勝10敗、防御率2・58。1メートル80、74キロ。右投げ右打ち。

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