巨人 メジャー通算178発、左の大砲獲得へ…前パドレス・オドーア いざ4年ぶりV奪回

2024年01月20日 05:00

野球

巨人 メジャー通算178発、左の大砲獲得へ…前パドレス・オドーア いざ4年ぶりV奪回
パドレス時代のオドーア Photo By ゲッティ イメージズ
 巨人が、昨年途中までパドレスでプレーしたルーグネッド・オドーア内野手(29)の獲得に乗り出していることが19日、分かった。レンジャーズ時代の16年には自己最多33本塁打を放つなどメジャー通算178発を誇る左の大砲で、17年にはベネズエラ代表としてWBCにも出場。阿部慎之助新監督(44)の下、20年以来4年ぶりのリーグ優勝に向け、実績十分の大物野手に白羽の矢を立てた。
 阿部巨人が、大物助っ人の獲得に乗り出す。球団創設90周年を迎えた節目の一年。メジャー通算178本塁打の実績を誇るオドーアは、待望久しい長距離砲だ。レンジャーズ時代の16年には、自己最多の33本塁打を記録するなどパンチ力が最大の魅力。本職は二塁ながら、三塁や右翼の守備も無難にこなせるだけに、起用法にも幅が出そうだ。

 2年連続で4位に沈んだ昨季。チーム本塁打はリーグトップの164本を記録したが、新外国人のブリンソンは、88試合の出場で11本塁打に終わった。2年目だったウォーカーは、22年の23本塁打から6本に激減。助っ人野手が思うように機能しなかったことも、敗因につながった。

 山口寿一オーナーが「外国人の野手がどうしても戦力としては必要」と指摘したように、4年ぶりのリーグ優勝に向け、大砲獲りは最重要の補強ポイントだった。阿部監督は「要望?出してあります。大谷君が欲しいと」と冗談交じりに話したが、オドーアはメジャーではいずれもサイ・ヤング賞を獲得しているクルバー(現レッドソックスからFA)、ヘルナンデス(元マリナーズ)からそれぞれ3本塁打。バーランダー(現アストロズ)からは2本塁打など、大物打ちの実績もある。17年にはベネズエラ代表としてWBCで2本塁打を放っている。

 闘志あふれるプレースタイルが身上だ。レンジャーズ時代の16年には、併殺崩しのスライディングを試みたブルージェイズのバティスタの顔面に右ストレート。大乱闘の引き金になったこともある。メジャー10年間で通算70盗塁。19年のアスレチックス戦では、相手チームの隙を突く本盗を決めた。

 レンジャーズ、パドレスでは、ダルビッシュとチームメートとして過ごした。阿部監督は現時点で、外野についてレギュラーの白紙を明言。右翼のポジションに収まれば、中軸を担う3番・坂本、4番・岡本和の右打者に続く、左の大砲の存在でオーダーに厚みが増す。プルヒッターで三振が多いタイプだが、本塁打が出やすい東京ドームでは量産も十分に可能。オドーアを獲得し、巻き返しに向けた戦力を整える。

 ◇ルーグネッド・オドーア 1994年2月3日生まれ、ベネズエラ出身の29歳。11年にアマチュアFAでレンジャーズと契約し、14年にメジャーデビュー。16年には150試合に出場し、打率・271、33本塁打、88打点、14盗塁を記録した。17年にはベネズエラ代表としてWBCに出場。23年はパドレスでプレーした。メジャー通算1154試合に出場し、打率・230、178本塁打、568打点。1メートル80、90キロ。右投げ左打ち。

 ≪スミスら過去8人≫巨人に入団した外国人選手でメジャー100本塁打以上は、314本塁打のスミスを筆頭に過去8人いる。1年目最多本塁打は80年ホワイトの29本。以下、83年スミス28本、93年バーフィールド26本と続く。一方で09年アルフォンゾは2本、21年スモークは7本で1桁に終わり、1年限りで退団。オドーアはどうなるか。

 ▽オフの巨人の補強 昨年11月6日にウォーカーとのトレードでソフトバンクから高橋礼、泉を獲得。同8日には金銭トレードでオリックスから近藤を獲得した。現役ドラフトでは阪神の馬場を獲得。同12月26日には昨季まで阪神でプレーしたケラーを獲得するなど、課題の投手陣の立て直しを図った。ドラフトでは1位の西舘(中大)をはじめ、支配下全5選手が大学、社会人と即戦力に特化した指名。育成では22年まで巨人でプレーし、昨季は楽天に所属したウレーニャと契約した。

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