甲子園V2・香田誉士史氏 駒大監督就任へ 楽天・マー君恩師 駒大苫小牧時代「雪上ノック」で常識破る 

2024年01月20日 01:55

野球

甲子園V2・香田誉士史氏 駒大監督就任へ 楽天・マー君恩師 駒大苫小牧時代「雪上ノック」で常識破る 
香田誉士史氏 Photo By スポニチ
 東都大学野球リーグの1部に所属する駒大の大倉孝一監督(61)が退任し、OBの香田誉士史氏(52)が新監督に就任することが19日、分かった。近日中に、大学から正式に発表される。
 高校野球史に残る名将が「戦国東都」で指揮を執ることとなった。駒大で外野手としてプレーした香田氏は、駒大苫小牧の監督として04年夏に北海道勢として初めて甲子園大会で優勝。田中将(現楽天)が2年生だった翌05年夏にも、2連覇の偉業を達成した。雪で覆われたグラウンドでの「雪上ノック」でナインを強化。「“北海道は仕方ないんだ”という決めつけへの抵抗だった」と振り返った常識を打ち破る指導法で、高校野球で一時代を築いた。

 07年に退任すると、その後は08年に鶴見大のコーチ、10年に同大の部長に就任した。12年からは社会人野球・西部ガスのコーチ、17年から監督に就任。昨年限りで退任していた。高校、大学、社会人で指導者としてのキャリアを積み、満を持して母校へと戻る。

 駒大は昨秋リーグ戦で2部1位。東洋大との1部、2部入れ替え戦を制して2季ぶりに1部リーグ昇格を決めていた。林裕也コーチ(36)は教え子で、05年夏に主将として甲子園優勝に貢献した。「黄金コンビ」を復活させ、14年秋以来のリーグ制覇を狙う。

 ▼駒大出身のNPB選手 東都大学リーグ2位の23度の1部優勝を誇る駒大は多くのNPB選手を生んでいる。直近では22年ドラフト3位で林琢真内野手がDeNA入り。21年にはドラフト2位で鵜飼航丞外野手が中日入りした。現役選手ではカブス・今永昇太投手、日本ハム・江越大賀外野手、中日・大島洋平外野手らがいる。また、引退済みの選手には大下剛史氏、内田順三氏、大矢明彦氏、白井一幸氏、野村謙二郎氏、高橋尚成氏、新井貴浩氏、梵英心氏ら球界に貢献してきた選手、指導者の名が並ぶ。

 ◇香田 誉士史(こうだ・よしふみ)1971年(昭46)4月11日生まれ、佐賀県出身の52歳。佐賀商―駒大卒。佐賀商コーチとして94年夏の全国制覇に貢献。95年に駒大苫小牧監督に就任し、04、05年夏と甲子園大会を連覇。06年は早実と決勝再試合の末に敗れ、準優勝に終わった。12年から西部ガスのコーチ。17年秋から同社監督に就任し、都市対抗には4度導いた。

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