【阪神・岡田監督語録】「盗塁数を増やすために赤星を呼んだんちゃうで」

2024年02月04日 05:15

野球

【阪神・岡田監督語録】「盗塁数を増やすために赤星を呼んだんちゃうで」
阪神・岡田監督(左)と並んで練習を見つめる赤星臨時コーチ(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 沖縄県の宜野座村でキャンプ中の阪神・岡田監督は3日、臨時コーチに招いた球団OBの赤星憲広氏(本紙評論家)による走塁レッスンの狙いを明かした。
 ―赤星臨時コーチの指導で、若い選手は新しい発見があったか。
 「昨シーズンはスチールというか、走る機会がなかったからな。なかったいうよりも、無理して走る必要がないケースが多かったと思うよ。足をからめたって言うても、そこまで無理をしなくても、つながったケースが多かったからな」

 ―とはいえ、盗塁は大事なときに持っていていい武器。
 「そういうことやけどな。盗塁のためじゃなしに、一死一塁で3ボール2ストライクになったら、当然、ランエンドヒットやろ?バッターがもし三振したら、一塁走者がアウトになるかセーフになるかは、全然違うからな。そういうことやろな」

 ―打球判断の走塁練習もあった。状況判断も積み重ねが大事。
 「だからあんなんは、頭で反応してやる種目じゃないからな。体が勝手に反応して、抜けて、ゴーか、バックか、な。そういうことやからな」

 ―三塁走者のゴロゴーは、監督からアドバイスをしていた。
 「ちゃうちゃう、去年も言うたんや。走者がラインから離れすぎやってな。ちょっとでも距離を短くせなあかんから。ラインに近く。ラインを踏んだら、当たったらアウトになるからあれやけと。ラインギリギリでな。いまなんか、ブロックされへんわけやから、ちょっとでも短くな。5センチでも10センチでも、短く走る方がセーフになる可能性は高いわけやんか。みんなファウルラインより後ろすぎるよな。当たったら痛いしのう。でもやっぱり、ちょっとでもホームまでの距離を短くした方がいいよな」

 ―赤星さんは、森下選手を強化選手に挙げていた。近くで見て、森下の盗塁をどう見ていたか。
 「いやいや、盗塁もそうやけど、さっきも言ったように3ボール2ストライクになったらランエンドヒットになるからな、結局は。そういうときに、もしも、強い打球でゲッツーになるのと、一塁走者がいいスタートを切って二塁でセーフになるのと、いろんなケースが出てくるからな。そのへんは小さいことやけど、めっちゃ大きいよ。ゲッツーになるのと、そうでないのとではな」

 ―森下の走塁面は成長の余地があるか。
 「去年はそこまで(指導が)回らへんわ。走塁まで。他のことで精いっぱいやわ」

 ―森下は去年、走塁面でアレ?というプレーがあった。それをあえて言わなかったのか。
 「あああ、ベースの踏み忘れもあったしな、あいつは。ほんまに」

 ―もっと走れると、以前は言っていた。
 「いやいや、走れるじゃなしに、盗塁の数を増やせって言うてないからな。走塁やな。でも、スリーツー(3ボール2ストライク)になったら、盗塁なるわけやからな、1死一塁でな。だから三振が少ない、バットに絶対当たるバッターやったら当然走らせるよな」

 ―赤星氏には事前に特に森下に指導するように伝えたのか。
 「前、会うた時に言うといたけどな

 ―チーム戦術の中で、森下も走塁の技術が上がってくれば盗塁にもつながる。
 「だから、盗塁の数じゃないから。走塁練習やからな。うまくつなぐ打ち方ができたら、別に盗塁する必要ないやんか。俺は、はっきりとそう思うよ。去年は、ここで絶対に走らなアカンっていうケースがほとんどなかったやん。だからサインを出せへんかっただけであって、無理をして自爆する必要もないし。それはゲーム展開やんか」

 ―赤星氏が中野と植田を指導している時があった。2人には、一つレベルの高い指導だったのか?
 「いや、知らん、俺分からへん。俺その時いてないから分からへん。まあ、何て言うか…。スタートとか、足の速さの能力があるから、遅いもんに走れって言わへんよ。だから、ちょっとでもロスのない走り方っていうかな、今までよりは、0コンマ何秒でも早くベースに着くスタートを切れるとかな、そういうことやから。別に盗塁の数を増やすために赤星を呼んだんちゃうで」

 ―今日は投内連係もあった。門別や茨木も軽快な動きだった。
 「いやいや、だって11月のとき(秋季キャンプ)に、こいつらえらいうまいなって思ったもん。はっきり言うてな。高卒1年目にしたら、全然うまいよ。安定感あるしな。慌てるそぶりもないし、普通にやっとるよな」

 ―監督の求める1軍のレベルは超えてるのか。
 「1軍レベルいうか、連係でもちぐはくにならんやんか。普通にいけてるというな」

 ―椎葉もフィールディングに自信があると言ってた。
 「うーん、そうやろな。元が野手っていうかな、キャッチャーもやってたからな」

 ―投手の守備は投手自身のためにも大事なプレーになる。
 「見るのは初めてやけどな。落ち着いてやってたんちゃう?椎葉でもな。新人でもな、変なタイミング(の送球が)別になかったしな」

 ―シートノックを含めて、投内連携でも監督が求める緊張感は出ていたか?
 「まあでも、それはもう去年から当たり前のことと思ってやってるからな。別に今年特別やったわけでもないし、まず基本は守りからっていうことやからな。だからまあ、去年のキャンプと一緒で、キャンプは守りからやると、(1月)31日に言うたから、それはみんな分かってるやろな」

 ―気になることもなく、ゆっくり見られてるか。
 「おお。何も言うてないよ。別に間違ったことやってないし。あまりにも連係が違うとかやったらあれやけど、別にそんな感じでもないし。まあ初めてメーンで投内連携をやった割には、全然スムーズに流れたんちゃう」

 ―前川の右翼守備は、去年に比べて進歩をしているか。
 「去年のシーズン中って、ちょっとしか1軍にいてなかったから分からへんやん。すぐケガしてたやん、去年は。まあ守備はちょっとは目をつぶるとこあるよ、そら。どっちかと言うと、バッティングで生きる方やもんな、前川なんかは」

 ―ランチは大山と一緒に井上を打たせた。
 「それは分からん、朝、(メニュー表を)見たら、大山、井上になってたから。決めたんは俺ちゃうから。まあ、去年から言うてるけどな。土日は大物にしとけよと。小物はあかんでって。内野の頭越すようなんばっかりはあかんでと。土日はお客さん多いから。だから、ああしたんちゃう?」

 ―井上にとっても目の前で大山を見るのは良い勉強になるか。
 「そらなるなる。全然なるよ。あのへんは、今年勝負の年になるかもわからんからな。年齢的にもな。5年目か。大事な年やわな、大学に4年間行ったことを考えたら、本当の勝負かもわからんわな」

 ―3日連続でブルペンに入った投手もいる。
 「俺、今日ブルペン見てないよ。若いのは休ませるって安藤(コーチ)も言うてたし。ブルペンは普通やろ。普通って言いながら、一番投げてるのは、(具志川にいる)加治屋と島本やった(笑い)。何のために向こうへ行かしてるのかわからん。球数、2日間を見たら一番多い。ゆっくりせえ言うてるのに」

 ―調子がいいんですかね?
 「そら投げられるっていうことは、調子いいんや」

 ―才木もブルペンに入った。
 「入った?(1月末に体調不良で)早い時期でよかったけどな。大竹にしても、1クールぐらいなんぼでも取り返せるから全然影響ないと思うけど」

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