巨人・高橋礼 鋭く落ちる改良チェンジアップに手応え 潮崎&高津シンカーの回転参考

2024年02月04日 05:30

野球

巨人・高橋礼 鋭く落ちる改良チェンジアップに手応え 潮崎&高津シンカーの回転参考
ブルペンで投げ込む高橋礼(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 地面すれすれから放たれたボールが、フォークのように打者の近くで鋭く落ちる。巨人・高橋礼が頭に思い描く、理想の軌道だ。サブマリンが宮崎キャンプで早くも2度目のブルペン入り。改良中であるチェンジアップも含め、52球を投じた。
 「縦に落ちる変化球が必要。オーバースローでいったらフォークの役割」と高橋礼。昨年11月にソフトバンクからトレードで加入した背番号28は元々、チェンジアップは持ち球だが、直球との球速差でタイミングをずらすのが主な目的。それを空振りを奪う勝負球へと発展させるため、このオフから改良に着手した。現在も試行錯誤は続くが、好感触をつかみつつあり「今までは膨らんで落ちていく感じ。今年に入ってからはしっかりスピンがかかっている」と言った。

 手本にするのは、ともに右横手から、さまざまな球速帯のシンカーを操った元西武の潮崎哲也と元ヤクルトなどの高津臣吾(現監督)で「回転のかけ方を参考にしている」と動画を見て研究。現在は110キロ台中盤だが、120キロ台を目指す。アンダースロー特有の浮き上がるような軌道の直球と対になるボールが確立されれば、配球の幅は格段に広がる。

 プロ2年目の19年に先発で12勝を挙げ新人王に輝き、20年は救援で52試合に登板。先発、救援の経験もある希少な下手投げは、4年ぶりのリーグ優勝を目指す阿部巨人の投手起用の選択肢を確実に増やす。「良さを存分に出していけたら。役割にこだわらず、どこでも求められたところで頑張りたい」と高橋礼。新戦力がフル回転で「新風」を吹き込む。(青森 正宣)

 ≪持ち球3種類で直球主体≫高橋礼の持ち球は主に3種類。直球の割合が最も多く、投球の60~70%を占める。その後にスライダー、チェンジアップと続く。下手投げ投手は昭和の時代は元阪急の山田久志ら多く存在していたが、現在は西武の与座、日本ハムの鈴木ら少数となっている。

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