広島の高卒2年目・斉藤 予想外の直接指導「黒田さんの横にスーツの人が見えて、誰かなあ…と」

2024年02月04日 05:45

野球

広島の高卒2年目・斉藤 予想外の直接指導「黒田さんの横にスーツの人が見えて、誰かなあ…と」
松坂氏(中央)、黒田球団アドバイザー(右)からアドバイスを受ける広島・斉藤(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 広島の22年ドラフト1位で高卒2年目を迎えた斉藤優汰投手(19)が3日、宮崎・日南キャンプを訪れた松坂大輔氏(43=本紙評論家)から直接指導を受けた。黒田博樹アドバイザー(48)も交えた“レジェンド塾”で体重移動や軸足の使い方、キャンプ期間での投げ込みの重要性を説かれた。個別練習でさっそく教えを実践。貴重な時間を過ごし、期待される飛躍へ決意を新たにした。
 斉藤は予想外の展開に驚き、戸惑いながらも、レジェンドからのありがたい言葉に耳を傾けた。

 「黒田さんの横にスーツの人が見えて、誰かなあ…と思い、呼ばれたので行ったら、松坂さんだった。びっくりしました。スゴい方から話を聞けた」

 ブルペンで40球の投球練習後に黒田アドバイザーに呼ばれると、日米通算170勝を誇った松坂氏がいた。新井監督が「投手を見てほしい」と依頼したことで急きょ“レジェンド塾”が開講。日高らとともに指導を受けた。技術面では体重移動と軸(右)足の使い方について助言された。

 「プレートに対して真っすぐ足をかけてなかったので、どういうふうに足をかけていましたか?と質問した。教えてもらった、体重をどこにかけるかというのを(個別練習で)意識した」

 日米通算203勝の黒田アドバイザーとも同様に意見交換。「黒田さんは(右足の)小指側に(体重を)かけて立っていたと言っていた」。午後の個別練習ではブルペンに戻って教えを実践。捕手を立たせた状態で直球のみ投げ、「全体的に自然と腕が振れた。いい感じで投げられた」と充実感を漂わせた。追加の投球練習は約40分間。午前と午後を合わせ、100球を超えた。投げ込みの重要性も説かれたからだ。

 「2人とも、投げ込みをしていたとおっしゃっていた。投げていかないと、体の使い方を覚えていかないから、投げ込みをやるのもいいのではないかと言ってもらった」

 ともに現役時代の春季キャンプでは1日200球を投げる日を設けるなどして体力と安定した投球フォームの構築につなげていたという経験談を聞いた。過去の1日最多が120球程度だった自分と比較。「もっと投げ込んでいきたい」と向上心をあらわにし、「キャンプで成長して1軍で投げて、初勝利と言わずに、どんどん勝っていきたい」と決意を新たにした。

 新井監督は「スゴく熱心に丁寧に教えてくれた」と松坂氏に感謝。飛躍を目指す若ゴイにとって貴重な時間になった。(長谷川 凡記)

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