大リーグ オープン戦で17年ぶり女性審判誕生 パウォルさん「今夜はとても特別だった」

2024年02月25日 14:52

野球

大リーグ オープン戦で17年ぶり女性審判誕生 パウォルさん「今夜はとても特別だった」
女性として17年ぶりにMLBのオープン戦で審判を務めたジェン・パウォルさん(AP) Photo By AP
 24日(日本時間25日)に米フロリダ州で行われた大リーグのナショナルズ―アストロズ戦で、ジェン・パウォルさん(47)が17年ぶりに女性として大リーグのオープン戦で審判を務めた。
 パウォルさんは8年前にマイナーリーグで7人目の女性審判に就任。この試合で大リーグの審判に起用された。米メディアによると、大リーグのオープン戦で女性が審判を務めるのは2007年のリア・コルテシオさん以来。レギュラーシーズンでは過去に審判を務めた女性はいないという。25日(同26日)のナショナルズ-マーリンズ戦では球審を務める予定になっている。

 パウォルさんは試合後、米メディアの取材に対し「皆さんの熱意、フィールドでの歓迎の態度に大変感謝しています。今夜はとても特別だった。両監督が祝福を分かち合い、(皆が)歓迎し、熱狂した。フィールドにいた選手たちは、おめでとう、ここで会えて嬉しいよ、と言ってくれた。(アストロズのブルペンコーチの)ハビエル(ブラカモンテ)は、試合開始早々に駆け出してきて“私の娘はあらゆるスポーツをやっている。ここで君に会えて嬉しいよ”と言った」と感慨深げに話したという。

 パウォルさんはイニングごとのローテーションで試合開始時は三塁塁審、4回には二塁塁審に回り、7回には一塁塁審を担当。4回裏開始時にはアストロズの中堅手が出てきていないことに気づき、試合を止める場面もあったという。

 NBA、NFL、男子W杯でも女性審判が登場している。パウォルさんは「プロの審判になることは、男性も女性も、女の子も男の子も、実現可能なキャリアなんです。アマチュア球界で10年間審判をやっていた最初の数年間は、そんなことは知らなかった。これは私のDNAなのです。審判を始めてから、これは私のためのものだと思った」と熱い思いを口にした。

 今後はレギュラーシーズンで初の女性審判が誕生するかに注目が集まる。

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