巨人ドラ3・佐々木　4安打3打点で外野定位置獲りアピール　対外試合3戦で打率.571

2024年02月25日 05:30

野球

巨人ドラ3・佐々木　4安打3打点で外野定位置獲りアピール　対外試合3戦で打率.571 — ＜広・巨＞9回、安打を放つ佐々木（撮影・藤山　由理） Photo By スポニチ

【オープン戦巨人10―1広島（ 2024年2月24日沖縄）】阿部巨人の猛打の主役はルーキーだった。ドラフト3位・佐々木（日立製作所）が、9回先頭で中前打。4度目の「H」のランプをともし、12安打10得点の打線でひときわ輝いた。

　「自分のやろうとしていることができたので、その点では良かったのかなと思います」

　「7番・DH」で出場し、2回1死一塁で先制の左中間二塁打。打者11人で6得点した3回は、1死二、三塁から左越え2点二塁打した。4回はボテボテの当たりで、50メートル6秒の足を生かし三塁内野安打。チームでは75年以降新人初のオープン戦4安打で3打点をマークした。

　初の対外試合だった18日の韓国サムスン戦で3安打し、オープン戦初戦だった23日の阪神戦も初打席で左前適時打。対外試合3試合で14打数8安打9打点、打率・571で三振ゼロと巧打を発揮する。この日は全て逆方向へはじき返し「自分の持ち味はそっちの方向なので」と胸を張った。

　東洋大時代は逆方向への打撃が主だった。プロ入りを目指した日立製作所では長打を求め、強いスイングを繰り返した。だが、11日の紅白戦で阿部新監督から「ショートゴロを打て」と助言を受け「原点に返った」。指揮官も「しぶとさを感じるし、簡単に終わらないのが、凄くいい結果につながっている」と評価した。

　チームは前日の初回の12人攻撃に続き、この日も打者一巡の猛攻など2戦連続2桁安打。昨年日本一の阪神、リーグ2位の広島相手にオープン戦連勝発進を飾った。アニメ「おさるのジョージ」似で「ジョージ」と親しまれるルーキーの、外野の定位置争いへの猛アピールだった。（川島　毅洋）

　≪75年以降では球団新人初≫ルーキーの佐々木（巨）が4安打。チーム新人のオープン戦猛打賞は18年3月13日ソフトバンク戦の田中俊太（3安打）以来。また、オープン戦で新人のゲーム4安打以上は07年3月14日ロッテ戦の大引啓次（オ＝4安打）以来17年ぶりで、75年以降の巨人では佐々木が初めてだ。