佐々岡真司氏 試練の登板となった広島・斉藤よ「初の1軍キャンプ経験生かしスケール大きい投手に育て」

2024年02月25日 05:45

野球

佐々岡真司氏 試練の登板となった広島・斉藤よ「初の1軍キャンプ経験生かしスケール大きい投手に育て」
佐々岡真司氏 Photo By スポニチ
 【オープン戦   広島1-10巨人 ( 2024年2月24日    沖縄 )】 【佐々岡真司CHECK!】斉藤のポテンシャルは、誰もが認めるところ。今回も150キロ超が何球もあって数字として球速は出ている。実際の打者の反応はどうか。2イニングで計72球を投げて奪った空振りは1度だけ。スライダーの1球しかなかった。フォームが単調で合わせやすいのだろう。打者は球速表示ほどの速さを感じていない。
 今は「イチ、ニ、サン」で投げていて間(ま)がない。「イチ、ニのサン」の「の」の部分がない。だからボールを前で放すことができていない。もっと下半身の粘りが必要だ。しっかり下を使って投げれば間が生まれ、球を前で放すことができる。数センチ前になるだけで大きく変わるし、シュート回転して抜ける球も減る。初めて1軍キャンプに参加した今春の経験を生かし、スケールの大きな投手に育ってほしい。

 ハッチはクイック投法が課題になりそうだ。手元の計測で1・2秒~1・25秒。変化球では1・3秒を超えた。目安は1・2秒以内。あれだけ足を上げれば日本では走られる。実戦を重ねれば、もっと球速が上がり、変化球のキレも増してくる。クイックの対応とあわせて見ていきたい。(スポニチ本紙評論家)

おすすめテーマ

2024年02月25日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム