ああ空回り…阪神の若虎・野口&井上がチャンスの“逆スタメン”もそろって無安打

2024年02月25日 05:15

野球

ああ空回り…阪神の若虎・野口&井上がチャンスの“逆スタメン”もそろって無安打
<オープン戦 ヤ・神>5回、バットを折られた野口は三ゴロに終わる(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神0-1ヤクルト ( 2024年2月24日    浦添 )】 岡田監督は、“控え組”を先発させて主力を途中から出す「若虎優先オーダー」を組んだ。外野争いの渦中にいる野口、井上を先発で起用。しかし、そろって2打数無安打に終わり、「今日なんか、ええチャンスやったけど」と残念がった。
 5番・野口は1打席目に右翼手・青木に安打性の当たりを好捕される不運があった。1軍生き残りへ「アピールしたい気持ちはあるけど、空回りをしていつもの自分を出せていない部分がある。気負わずいい感覚で打てたら」と前を向いた。6番・井上はベテラン石川の緩急に屈して三振した2回の打席に「甘い球は何球も来ない。ファーストストライクの見逃しが全て」と唇をかんだ。指揮官は、言葉を続けた。

 「あと1試合やからなあ。今、(野手は)22人もおるから、4人も5人も下に行かなあかんやろ。それは、みんな分かっていると思うから」

 キャンプ後に、メンバーを絞り込むことが決まっている。沖縄での最終戦となる25日の中日戦(北谷)は「普通に行く」と主力を先発出場させるため、1軍当落線上の選手はこの試合が実質的なラストチャンスだった。

 「逆にしたんや」というこの日の打線にはもう一つの狙いがあった。近本、中野、大山、佐藤輝らレギュラー陣に「後から出るやつのありがたみを分からせようと思ったけどな。後から出るとなかなか打てんやろ?」と改めて1打席勝負の難しさを思い起こさせた。さらに「中継ぎと当たるしなあ」と主力打者に、この時期は対戦が少ない相手救援陣との打席を実現させた。しかしアピールが求められた小野寺、小幡、ミエセスを含めた先発出場組がふるわなかったことが響き、95年3月28日オリックス戦(神戸)以来29年ぶりとなるオープン戦の9回1安打零敗を食らった。 (倉世古 洋平)

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