広島の高卒3年目捕手・高木がフル出場し攻守にアピール 新井監督「ベテランのような雰囲気」と絶賛

2024年02月25日 19:28

野球

広島の高卒3年目捕手・高木がフル出場し攻守にアピール 新井監督「ベテランのような雰囲気」と絶賛
<日・広>5回、安打を放つ広島・高木(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【オープン戦   広島2ー3日本ハム ( 2024年2月25日    名護 )】 広島の高卒3年目、高木翔斗捕手(20)が25日の日本ハムとのオープン戦で今春対外試合で初めて先発マスクに抜てきされ、フル出場した。
 打撃では5回1死一塁からヒットエンドランのサインに応える右前打で一、三塁へ好機を拡大。先制点につなげた。9回2死では通算202試合で31セーブ、58ホールドなど1軍実績が豊富な石川の直球を力強く打ち返し、左翼フェンス直撃の二塁打にした。

 「終盤で何としても塁に出たかった。何も考えずに振ったら二塁打になった。真っすぐをしっかり捉えることをキャンプからやってきた。二塁打は一発で捉えられたけど、その前(7回)の三振はボール球につられた。選球眼も課題にしたい」

 守備では7回1死から強く正確な送球で上川畑の二盗を阻止。「刺せたのはよかったけど、まだまだ。イニング間の送球の精度が低い。相手ベンチも見ていると思う。隙を見せないようにしたい」。ワンバウンドの投球もしっかり前で止め、捕逸も暴投もなかった。

 1メートル88、93キロの大型捕手で高校通算20本塁打。県岐阜商から21年ドラフト7位で入団し、今春キャンプが初の1軍参加だった。侍ジャパン選出の坂倉もいる捕手陣に交じって鍛錬。「一番下手くそなので、とにかく一番練習した」。約1カ月の集大成として石原バッテリーコーチから「この1試合を任せた」と送り出された。

 序盤から僅差の展開で、毎回走者を出しながら投手陣を粘り強く引っ張って8回までは1失点。最終9回に逆転サヨナラで敗れた。「やっぱり勝ちたかった。捕手は勝って評価される。次は勝てるように」。悔しい思いを漏らしつつ、「沖縄での試合は最後。いい経験になった。しっかり次につなげていかないといけない」と前を向いた。

 新井監督は「良かったね。試合前は顔が緊張していた。打ってよし、止めてよし、刺してよし。リードでも投手を引っ張っていた。高卒3年目だけど、ベテランのような雰囲気があった」と絶賛し、「去年もファームでそんなにスタメンマスクはかぶっていない。ましてや1軍の試合。いいモノをたくさん見せてくれた。次へ自信になったと思う。本当に素晴らしかった」と確かな成長を認めた。

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