ドジャース指揮官 由伸の快投に「初回の3者連続三振には興奮させられた」中断後の続投は「状態から判断」

2024年03月31日 17:32

野球

ドジャース指揮官 由伸の快投に「初回の3者連続三振には興奮させられた」中断後の続投は「状態から判断」
大粒の雨が降る中、熱投するドジャース・山本(AP) Photo By AP
 ドジャースの山本由伸投手(25)が30日(日本時間31日)、本拠でのカージナルス戦で米本土&本拠地初先発。初回を3者連続三振で立ち上がるなど5回2安打無失点、5奪三振の好投を見せ、勝ち投手の権利を持って降板したが、救援陣はリードを守れず、山本の勝ち星は“消滅”、勝敗はつかずにメジャー初勝利はならなかった。ド軍は延長戦の末に5―6で敗れ、「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)は5打数1安打、1四球だった。
 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はこの日の山本の投球について「今夜の彼は本当に良かった。残念ながら悪天候で中断があったが、今日の投球はスプリングトレーニングの1週目と、過去数年に多くのビデオで見た(のと同じ)ものだった。ヨシは投球ホームを修正した。(身体の)位置や動きを変え、タイミングが良かった。おかげで速球の制球は元通りになり、スプリットチェンジもよく、カーブもよかった。中断がなければ、6、7回まで投げられていた。中断後も1イニングを投げてくれた。(投球フォームの)見直しが役立ったことに感謝している。試合に負ければ決していい気分ではないが、しかし最大の収穫は由伸が素晴らしい一夜を過ごしたことで、それは最もポジティブなことだ」と称えた。

 ドジャースタジアムで9年ぶりの雨天中断となる珍事も起きる中、35分間の中断後も続投を決断したことには「彼の状態から判断した。いい状態で、続投できることにエキサイトしていた。彼は投げ続けることを楽しみにしていた。もちろん彼の健康を気づかった上でだが。もう少し長引いていたらマウンドには立たなかった」と説明した。

 また、開幕前から課題としていたセットポジションの修正については「他の先発機会と今回の違いは私の目では判断できなかった。投球フォームには様々な要素があるから。特に彼のように優れた制球力を持っている投手にはすべてのことが重要になる。彼は自分が快適に感じられる投げ方に戻した。結果は見ての通りだ」としつつ、2度目の先発で山本が示したものについては「選手のそばにいればいるほど、その選手について学べる。由伸は自身と誇り、気迫を持っている。大型契約に感謝し、気概に感じている。ドジャースの一員としての本拠地での初登板で好投するという意志を持っていた。ファンも彼をサポートしてくれたのは良かった。初回の3者連続三振には興奮させられたけど、別に驚きはしなかった。まだ2度目の先発だが、今回の登板はこれから起こることの前兆だと信じている」と信頼を口にした。

 山本が結果を残したことに安堵しているかと問われた指揮官は「新しい選手が新しいチーム、新しい国、新しいリーグに加わった。いい結果が出したいものだ。私たちもいい投球をする姿が見たい。本物の自信はパフォーマンスから生まれるものだから、自信を積み上げてもらいたい。最大の収穫は5回無失点に抑え、多くの三振を奪った後、彼の笑顔が見られたことだ」と話した。

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