大谷翔平 2戦ぶり安打も 最後の打者に 延長サヨナラ機で遊飛「捉えたつもりでしたけど…」

2024年03月31日 14:34

野球

大谷翔平 2戦ぶり安打も 最後の打者に 延長サヨナラ機で遊飛「捉えたつもりでしたけど…」
<ドジャース・カージナルス>10回、満塁のチャンスでドジャース・大谷が凡退してゲームセット(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 ドジャースの大谷翔平投手(29)が30日(日本時間31日)、本拠でのカージナルス戦に「2番・DH」で先発出場した。ドジャースタジアムで9年ぶりの雨天中断となる珍事も起きる中、初回に2戦ぶり安打となる右前打を放ったが、その後は快音響かずに5打数1安打、2三振、1四球。チームは2点を追う9回にムーキー・ベッツ内野手(31)の4戦連発弾などで追いつく脅威の粘りを見せたが、1点を勝ち越されたタイブレークの延長10回に大谷は最後の打者となり、連勝は2で止まった。
 無死二塁から始まるタイブレークとなった延長10回はカージナルスが1点を勝ち越した。その裏のドジャースの攻撃は下位打線からつないで、2死満塁で大谷に打席を回した。しかし、メキシコ代表右腕ガエゴスとの対戦で、大谷は遊飛に打ち取られて試合が終了した。

 初回は通算で23打数10安打、打率.435、3本塁打、5打点と好相性のカージナルスの先発ランス・リンから甘く入った4球目の速球を完璧に捉えて右前に運んだ。惜しくも打球は上がらずに今季初本塁打とはならなかったが、この打球は113.9マイル(約183.3キロ)の痛烈な打球だった。これは現時点で1、2位のパドレス・タティスに次ぐメジャー3位となる打球速度となった。

 しかし、その後は空振り三振、四球、右飛。2点を追う9回は1死からベッツがカージナルスの守護神ライアン・ヘルズベリーから4戦連発とするソロ本塁打を放ち、球場の雰囲気は最高潮となった。大谷は空振り三振に倒れて2死となったが、フリーマン、スミスが連打でつないで同点機を演出。そして5番のマックス・マンシーが中前へ起死回生の同点打を放ち、同点に追いついた。なおも2死二、三塁とサヨナラのチャンスだったが、テオスカー・ヘルナンデスは見逃し三振に倒れた。

 大谷は試合後、自身の打撃について「見え方自体は悪くないですけど、タイミングと距離の問題かなと思いますね」と自己分析。最後の打者となった延長10回の遊飛に倒れた打席についても「まずは同点だと思うので、フォアボールでもいいですし、シングルでもいいですし、どういう形でも同点にしてつなぐことが大事でした。最後は自分の中で捉えたつもりでしたけど、ポップフライになっているので、さっきも言いましたけど、タイミングと距離の問題だと思います」と振り返った。

 この日は、気候がいいことで知られるロサンゼルスでは珍しく雨予報で、実際に小雨が降る中で試合が始まった。試合前、山本のロッカーには、作成者、置いた人とも不明だが、てるてる坊主が設置され、大谷は「何だこれ?」と興味津々でスタッフに尋ねる場面もあった。試合後も誰が作成したかを問われたが、大谷は「わからないです。僕ではないです」と答えた。

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