阪神・門別が伝統の一戦デビュー! 宿敵相手に堂々1回零封「1本打たれたけど、冷静に投げられた」

2024年03月31日 05:15

野球

阪神・門別が伝統の一戦デビュー! 宿敵相手に堂々1回零封「1本打たれたけど、冷静に投げられた」
<巨・神>8回から登板した阪神・門別 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0ー5巨人 ( 2024年3月30日    東京D )】 阪神の門別が、伝統の一戦デビューを果たした。0―5の8回、4番手として今季初登板。1死から丸に左前打を浴びたものの、2死一塁から代打・郡をオール直球で空振り三振に仕留め、1回1安打無失点とした。自身初めての宿敵・巨人相手のマウンド。しかも敵地で堂々の投球を披露し、マウンドでのポーカーフェースが際だった。
 「1本打たれたけど、ランナーを出しながらでもしっかり、冷静に投げられた」

 オープン戦までは先発調整を続けていた。岡田監督が「ベンチに入れたら、(開幕)セレモニーにな、並んで。そういう雰囲気を味わえるんやからな。いずれは、中心で投げなあかんピッチャーやから」と左打者の多い巨人打線対策に加えて、将来を見据えた“英才教育″として開幕ベンチ入りさせた19歳左腕。この日は全12球中、最大の武器である直球を10球選択した。最速は146キロで、打者に押し負けなかった。

 「真っすぐの(打者の)反応はいい感じだった」

 開幕が近づいてから突然の中継ぎ調整となったが、準備はできていた。「気持ちだけはしっかり入れるように」と、かねて試合途中からの入り方をイメージしてきた門別。この日も、自身の登板のタイミングを想定しながら戦況を見守った。

 「ずっと、どういう場面で行くのかを考えながら見ていた。気持ちの準備ができていたからこそ、投げられたのかなと思う」

 昨季は村上が開幕時はリリーフだったが、先発に抜てきされて大ブレーク。10勝を挙げてMVPにも輝いた。今春のキャンプ中、シーズン10勝を目標に掲げた門別も、“村上ロード″を歩む。「あとは変化球でもカウントが取れたら、もっと投球が楽になると思う」。1軍の舞台で得た課題をクリアして、チームを背負う投手へと進化する。(松本 航亮)

▽昨季の村上 初登板は開幕2試合目の4月1日DeNA戦6回から2番手。2年ぶりの1軍マウンドで1回を1安打無失点に抑えた。2度目登板の同12日の巨人戦で先発起用され、7回まで完全投球。そのまま途中交代(勝敗つかず)となったが、22日中日戦のプロ初勝利&初完封を経て、5月9日ヤクルト戦の6回まで開幕から31イニング無失点のセ・リーグタイ記録。ローテ入りして22試合10勝6敗で優勝に貢献。防御率1.75で自身初タイトルと、史上3人目、セ投手初のMVPと新人王のダブル受賞を果たした。

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