ドジャース・大谷翔平 2戦連発6号は速度191キロ弾 自己最速&球団最速&今季MLB最速

2024年04月25日 01:30

野球

ドジャース・大谷翔平 2戦連発6号は速度191キロ弾 自己最速&球団最速&今季MLB最速
<ナショナルズ・ドジャース>9回、6号ソロを放つ大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース4ー1ナショナルズ ( 2024年4月24日    ワシントン )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が23日(日本時間24日)、敵地でのナショナルズ戦で9回に2試合連続の6号ソロ。今季メジャー最速で歴代12位、ド軍史上でも最速となる打球速度118・7マイル(約191キロ)で、飛距離450フィート(約137メートル)の衝撃ソロを右翼2階席に突き刺した。44本塁打でタイトルに輝いた昨季と同じペースとする開幕から25試合目の6号は、メジャー7年目で26球団制覇となる一撃。量産気配が漂ってきた。
 大谷が首都ワシントンの夜空に描いたのは、放物線などという生やさしいものではない。まさに弾道だ。デーブ・ロバーツ監督は「稲妻が走った」と語り、同僚のアウトマンは「巡航ミサイルみたいだった」とコメント。球団SNSは「翔平からのロケット弾」と表現した。初見参となったナショナルズ・パーク。しばらく敵地ファンのどよめきが続いた。

 26球団制覇となる2試合連続の今季6号は、4打席無安打で迎えた9回先頭で飛び出した。右腕バーンズがカウント1―0から投じたのは高めに浮いたスプリット。見逃すはずがない。バットが体に巻きつくようなフルスイング、そして衝撃音。打球はわずか3・6秒で右翼2階席に達した。打球速度約191キロは今季メジャー最速でスタットキャスト導入後の15年以降で歴代12位に入り、ド軍史上でも最速。大谷自身も22年の16号の118マイル(約189・9キロ)を上回る自己最速弾で、飛距離も今季最長の約137メートルを記録した。

 ロバーツ監督は大谷が本塁打直後に冗談で「詰まった」と語って笑いを誘ったことも明かし「あんな打球が打てるのはスタントン、ジャッジなどほんの何人か。トップスピンのかかったライナーが2階席まで飛んだ」と感嘆。同僚で6番を打つマンシーも打球が上がらないとされるトップスピンで大きな飛距離を生んだ打撃に目を丸くし「バックスピンで打ったら間違いなく場外だ」と言い切った。

 4打数1安打で打率・364に下がったがOPS1・107とともに両リーグトップ。36安打、11二塁打、67塁打、長打率・677も含め“メジャー6冠”だ。この日の敵地は「ジャパニーズ・ヘリテージナイト」で、事前に特典付きチケットを購入したファンには桜のようなピンク色が基調で、カタカナで「ナショナルズ」の文字が入った特製ユニホームが贈られた。日本食レストラン「NOBU」や「MATSUHISA」の松久信幸オーナーが始球式にも登場した試合で、日本が誇る大砲が主役となった。

 ヤンキースなどで活躍した松井秀喜を抜く日本選手最多176本塁打となる5号を放った21日のメッツ戦後には「早く切り替えて次に臨みたい。個人的にはもっとたくさん打つつもりでいる」と語っていた大谷。最近5試合は17打数8安打、打率・471、2本塁打、4打点。昨季の本塁打王が、乗ってきた。(杉浦 大介通信員)

 ≪ロバーツ監督に並ぶ7号王手≫この日の6号アーチで、大谷は沖縄生まれのロバーツ監督が保持するド軍での日本生まれ選手の最多7本塁打に王手をかけた。日本選手最多のメジャー通算176号となる今季5号を放った際に「次の目標はポストシーズンでの初本塁打か?」と問われ「その前に監督の記録を抜きたい」と返して笑いを誘った大谷。この日の試合後、ロバーツ監督は「多分、明日、王位が継承される」と3試合連発を予想していた。

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