坂本勇人「ピッチャーはずっと頑張ってくれてる」 千両役者が柳粉砕の逆転3ラン「みんなで取った3点」

2024年04月25日 21:00

野球

坂本勇人「ピッチャーはずっと頑張ってくれてる」 千両役者が柳粉砕の逆転3ラン「みんなで取った3点」
<巨・中>勝利を喜ぶ菅野(左)と坂本 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人3―2中日 ( 2024年4月25日    東京D )】 巨人の坂本勇人内野手(35)が25日の中日戦(東京D)で劇的な逆転弾となる3号3ランを放ち、菅野智之投手(34)にセ・リーグ最多タイとなる無傷の今季3勝目をプレゼントした。
 0―2で迎えた6回だった。5回までチームが無安打に抑えられていた相手先発右腕・柳から先頭の吉川が右翼フェンスを直撃する二塁打を放ち、待望のチーム初安打。菅野の代打・大城卓と門脇はともに初球を打って左飛に倒れたが、佐々木が四球でつないだ2死一、二塁で打席に入った坂本が2球目の内角高め直球を左翼スタンドに放り込んだ。

 0―2の劣勢を一瞬でひっくり返す劇的な一発。一塁ベースに向かう途中で着弾を見届けたヒーローは一塁側ベンチに向かって右腕を突き上げ、歓喜の雄叫びもあげた。

 試合後、菅野と並んで上がったお立ち台。坂本は「なかなかチームにね、貢献できてなかったんで。なんとかここでね、一本打ちたいなっていう気持ちで打席に入りました」とし、チームにとっても9試合ぶりとなる本塁打に「ピッチャーはずっと頑張ってくれてるんですけど、点が全然入らなかったんで。チームにとっても僕にとっても本当に大きな一本だったと思います」と久々の感触をかみ締めた。

 坂本は5番打者として開幕をスタート。先週は打撃不振で23打席連続ノーヒットという屈辱も味わった。だが、今季初めて3番に入った20日の広島戦(マツダ)では初回の第1打席に6試合24打席ぶりとなる安打を放つと、そこから3打席連続安打で今季初、通算185度目の猛打賞をマーク。この日の逆転3ランは現役最多の通算2340安打目で“ミスター赤ヘル”山本浩二(広島)を抜いてNPB歴代単独14位にも浮上した。

 9試合連続2得点以下が続いていた巨人打線。この日は今季最少の2安打だったものの10試合ぶりの1試合3点目で、チームの本塁打も9試合ぶり。「野手のみんな本当に苦しみながら…。打てない、打てないってね、本当に言われてますけど。みんな必死に頑張ってるんで。本当にみんなで取った3点だと思います」という坂本の言葉にも実感がこもっていた。

おすすめテーマ

2024年04月25日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム