ソフトバンク・川村がプロ初猛打賞 小久保監督「ザ・いい人」 試合後ペットボトルの片づけ欠かさず

2024年04月25日 05:00

野球

ソフトバンク・川村がプロ初猛打賞 小久保監督「ザ・いい人」 試合後ペットボトルの片づけ欠かさず
<ロ・ソ>5回1死三塁からタイムリーを放ったソフトバンク・川村(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク10ー1ロッテ ( 2024年4月24日    ZOZOマリン )】 首位・ソフトバンクは24日、雨中の一戦で今季最多タイ13安打を放ち、10得点で大勝した。1番でスタメン出場した川村友斗外野手(24)がプロ入り初の3安打1打点と活躍。3得点を挙げ、身内の不幸のため戦列を離れている周東佑京内野手(28)の穴をしっかりと埋めた。試合は7回表無死で降雨コールドゲームとなった。貯金を今季最多7とし、2位・日本ハムとのゲーム差を1・5に広げた。
 佐々木攻略の翌日には、プロ初の猛打賞をやってのけた。1番で起用された川村がプロ初の3安打猛打賞の大暴れ。プロ3年目24歳は「日頃の打撃練習で取り組んできた結果がこうやって打てた。球がよく見えていると感じる」と声を弾ませた。

 初回は先発・高野脩の直球を捉え、二塁手の藤岡のグラブをはじく右前打を放った。納得の打席は0―0の3回に先頭でフルカウントから放った中前打だった。「2打席目のセンター前は一番良かった。追い込まれてからが苦手だったけど1本出たので」。開幕前に育成から支配下に昇格し、出場12試合目で初のマルチ安打。チームはこの回に2点を先制した。

 バットの勢いは止まらない。7―0の5回1死三塁では中前適時打。前日23日には7回に令和の怪物・佐々木から適時二塁打を放った。2試合連続で打点を挙げ、3安打1四球で4出塁、3得点とリードオフマンとして申し分ない活躍。身内の不幸のためチームを離れている周東の穴を埋め、小久保監督は「あのセンター前から点が入ったし、いい働きをしてます」と仕事ぶりを称えた。

 昨季まで2年間、2軍を指揮した小久保監督は「ザ・いい人」と川村の人柄を語る。この日は試合後、ベンチにあったペットボトルを片づけてから勝利を喜んだ。「ペットボトルはやってます。若いですし、何かそういうのは、やった方がいいと思う」。“美しい野球”を掲げる指揮官の秘蔵っ子は、打席以外でもきっちりと仕事をした。小久保監督は「(ペットボトルの片づけは)今年ずっとやってますよ」と話し、「球場に来るのがドキドキしてるんじゃないですか。スタメンかもしれないという」と成長ぶりに目を細めた。

 チームは2連勝で貯金を今季最多の7とした。3カードぶりの勝ち越しに貢献した川村は「佑京さん(周東)の代わりになれるとは思ってないけど、結果的にチームが勝てたら。守備も求められているので、そこも大事に」と語った。今やチームに欠かせないピースとなっている。(井上 満夫)

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