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阪神・伊藤将 粘投報われず2失点完投負け “初モノ”の前に沈む「(本塁打の一球は)失投だった」

2024年06月15日 05:15

野球

阪神・伊藤将 粘投報われず2失点完投負け “初モノ”の前に沈む「(本塁打の一球は)失投だった」
<ソ・神>先発した伊藤将(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神0-2ソフトバンク ( 2024年6月14日    みずほペイペイD )】 阪神・伊藤将は“初モノ″に沈んだ。5回2死無走者の場面。8番・笹川に高めカットボールを中前にはじき返された。プロ初安打を許すと、9番・広瀬への2球目にはプロ初盗塁を献上。なおも2死二塁ではカウント1―2からの4球目も失投となった。外より高めに浮いた直球を左翼テラス席に運ばれ先制2ランを被弾した。
 広瀬にとってはプロ初本塁打。3つの「初」にのみこまれた。以降は「0」を並べ、8回7安打2失点と粘投するも、報われず22年8月17日ヤクルト戦(神宮)以来となる通算3度目の完投負けで2敗目を喫した。

 「(本塁打の一球は)失投だった」

 慎重に投球していたはずだった。登板前に、「先頭打者は絶対に抑えていきたい。ランナーをためた状態でクリーンアップに回したくない」と話していたように、直球、カットボールを軸にコーナーを丁寧に突いた。1番・周東を4打数無安打に仕留めるなど、8イニングで先頭打者を一人も出さなかった。それだけに、2死無走者から2人の伏兵にしてやられたことが悔やまれる。

 「先頭を切れたというところはよかった。でも、ああいう場面で打たれてしまったら意味がない」

 3年前のリベンジは夢と消えた。21年6月5日(甲子園)にソフトバンクと対戦し、6回3失点で敗戦投手。2―0とリードしていた6回に逆転を許していた。今年は3月20日のオープン戦では敵地で先発した4年目左腕は「イメージはできている」と鷹狩りへの“予行練習″も済ませていたが、一発に泣いた。

 それでも、7日に1軍に再昇格して以降は先発の役割を果たしている。前回7日の西武戦に続いて、2試合連続のハイクオリティースタート(HQS=7回以上、自責点2以下)。5月12日に出場選手登録を外れてから、約1カ月間磨いてきた直球の強さを武器に、次回こそは白星を手にする。 (松本 航亮)

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