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阪神 今季9度目零敗で交流戦負け越し確定 岡田監督はボヤキ止まらず「何にもできひんやん」

2024年06月15日 05:15

野球

阪神 今季9度目零敗で交流戦負け越し確定 岡田監督はボヤキ止まらず「何にもできひんやん」
<ソ・神>8回、空振り三振に倒れたノイジー(右)(撮影・須田 麻祐子)  Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神0-2ソフトバンク ( 2024年6月14日    みずほペイペイD )】 阪神は14日、ソフトバンク戦(みずほペイペイ)に0―2で敗れ、2年連続11回目の交流戦負け越しが決まった。虎打線は先発左腕のリバン・モイネロ投手(28)の前に7回で12三振を奪われるなど今季9度目の零敗。交流戦では“左腕アレルギー”が深刻で先発左腕に対して6戦4敗となった。機動力を使った作戦も不発に終わり、試合後、岡田彰布監督(66)のボヤキも止まらなかった。
 流れを変えるべく、仕掛けた“最後の作戦”も不発に終わった。2点劣勢の8回1死一塁。一塁走者には左前打で出塁した俊足の中野。打席のノイジーはフルカウントまで粘ったものの、最後は2番手・松本裕の直球に空振り三振。中野の二盗も失敗で痛恨の併殺。最悪の結果となったプレーに、岡田監督の怒りがにじんだ。

 「真っすぐ(直球)当たれへんねんもん。しゃあない」

 パ・リーグ首位を走る相手に機動力も駆使して攻略を試みたものの、会心のタクトとはいかなかった。特に怒りを示したのが痛恨の三振ゲッツー。この日昇格即先発で3番に起用したノイジーの“想定外”の空振り三振に「(カウント)2―3からランエンドヒットでストライク来ました、真っすぐ空振り三振するんやから。そら、何にもできひんやん」と首をひねった。

 やり玉に挙がったのは8回のプレーでも、今季9度目の零敗を喫したのは、序盤の拙攻も響いている。モイネロに対して幾度も好機をつくりながら拙攻の連発。初回は2死一、三塁で原口が空振り三振に倒れ、6回も1死二塁で原口、渡辺が連続三振に倒れるなど、打線は今季13度目の2桁三振を積み上げた。

 交流戦になって深刻なのが“左腕アレルギー”。この夜もモイネロの前に1点も奪えず、先発左腕に対しては6戦4敗と明らかに苦戦している。防御率1点台のモイネロに対し連打や長打は望めないと判断し、エンドランなど機動力を駆使して攻略を図ろうと采配を振るったものの、打開できず指揮官のボヤキも止まらなかった。

 「走れ言うても走らんし、走ったらバッターが空振りするし、走ったら勝手に打つし、点なんか入るわけない。ベンチでサイン出しても何にもならへん。ほんま、ず~っとや。みんな盗塁のサイン出してるんやで。走らんだけやで」

 この日、他のセ・リーグ5球団が勝利し阪神は今季初となる痛恨の“1人負け”で交流戦も2年連続の負け越しが決まった。今季交流戦は敵地で全てカード初戦を落とした。リーグ1位のチームとは猛虎が首位陥落した5月28日以降、最大となる3ゲーム差。ソフトバンク戦も昨季から3連敗となった。再び貯金も1。試練を乗り越える会心の1勝が欲しい。 (遠藤 礼)

 ○…阪神は今季9度目の零敗。交流戦だけで4度目になるが、18試合制となった15年以降では22、23年と並んで最多となった。

 ○…14日の交流戦はセの5勝1敗で、阪神はセで唯一の敗戦。交流戦で阪神の1人負けは、17年6月17日の楽天戦以来。

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