【阪神・岡田監督語録】森下に変化「怒ったからやろ」 近本の選択ミス発言「洗濯やからきれいに」

2024年06月25日 05:15

野球

【阪神・岡田監督語録】森下に変化「怒ったからやろ」 近本の選択ミス発言「洗濯やからきれいに」
岡山へ向け移動する岡田監督(撮影・大森  寛明) Photo By スポニチ
 阪神の岡田監督は24日、25日の中日戦(倉敷)に向けて岡山入りした。報道陣とのやりとりは以下の通り。
 ―懸念は打つ方。
 「そら打つ方や。オープン戦から言うてるやん。3、4、5、6…もうすぐ5カ月目に突入する」

 ―打っている選手を参考にと言っていた。
 「(23日に)ガオラが、日ハムの練習風景を流してたけど、郡司と、万波か、ケージから出ない打球は1発もなかったな。みんな前でうまいこと捉えて。(打撃時間は)4分ぐらいかな。あの2人、ネットに当たるファウルチップも1球もなかったな。たいしたもんや」

 ―それだけ捉えられている。
 「そや、自分のポイントでな」

 ―ファウルもなし?
 「ファウルもなし、なし。全部前に飛んどったな、ええ当たりで」

 ―正しいフォームを再現できているからか。
 「そういうことやんか」

 ―阪神は打ち損じが多いか。
 「多い。フリーバッティングのピッチャーで、ケージから出えへんのはおかしいよ。しかも、差し込まれてファウルなあ」

 ―他球団で参考にしたらいい選手は?
 「参考になんかせんでも、そんなん当たり前のことやんか。(万波や郡司が)当たり前の打ち方や。これ、福岡(ソフトバンク戦)でも言うたよ。(係員が)ピーピー笛を吹いてるけど、うちの打球はみんな反対方向の内野席の打球やないか。(柵越えを意味する)外野のスタンドのピーピーちゃうぞ。詰まった反対方向の内野のピーピーやで。右は一塁側のスタンド、左は三塁側のスタンドのピーピーやで。何してんねんって言うたんよ、福岡で。練習の時からそんなに差し込まれてたら、試合なんかで打てるわけないやんか」

 ―ポイントは前でと何度も言ってきた。基本的には速い真っ直ぐを前で捉える。
 「真っ直ぐはな。変化球は泳いだらええんよ。(22日の)大山のホームランでも、泳いだホームランやんか。あれを見てどう思うかやろなあ。差し込まれてばっかりの選手がなあ。だから、基本的にウチは泳ぐのが嫌やって言うバッターが多いからな、逆やって。それは今までの打ち方が染み付いとるんや。引きつけて打て、引きつけて打ってばっかりの練習をしとったから。あれが一番悪影響。引きつけるんじゃない。自分のポイントまで呼び込んで打ついうこと。勘違いするもんな、引きつけて引きつけて体の近いとこ近いとこて」

 ―以前は詰まるバッティングが良しとされてなかった。
 「俺らは、詰まる方が嫌やったわ。右バッターが泳いで、片手で三遊間をゴロで抜くヒットが一番最悪のヒットや。詰まってのセカンドの上へのポテンヒットは、あんなんヒットちゃう。一番打てたのは佐野(仙好)さんや。片手で三遊間のゴロのヒットばっかりやん。ばっかりって言うたら怒られるけど(笑い)。ちゃんと打ってる時もあった。前から言うてるけど、右バッターの醍醐味は三塁線をゴロで抜くツーベース。これが一番ええ打ち方よ。ファウルにもならないやつな。一番悪いので、片手で三遊間をゴロで抜くやつ。リストが返るから、ショートが追いつけへん打球や。平田(ヘッドコーチ)は、カット打ちやから、三遊間へ打ったらスライス回転になるから、ショートが追いつくんよ。で、アウトになる。俺らは、片手でカーンとリストを返すから、こういう回転(ドロー回転)やからショートは追いつかへんやろ。あいつ(平田ヘッドコーチ)、三遊間の打球を捕られたら、ナンボ走ってもアウトや。足が遅かったから」

 ―三塁線への強い打球が行くのが理想。
 「大山久しぶりに、初球の変化球をガーンとこねて、三塁側にファウル打っとったなあ、カメラマン席に。あんなん久しぶりに見たよ。あれは打ってるんじゃない。自然に体が反応しとんねん。ストレート狙いで打ちに行って、変化球が来て体が反応したけど、タイミング合ってないと思って、ファウルを打つ。ほんならまた勝負ができるやんか。そこで何が何でもで打ちにいくから、ポーンって内野フライで1球でアウトになんねん。1球、ファウルを打ったらええねん。ほんならまた仕切り直しで勝負できるわけやから。そんなもん、体の反応やで」

 ―今の状態を見ていたら大山は4番を任せられる。
 「4番を打つやつおれへんやんか」

 ―調子上がってない選手も多いが、打順は?
 「打順を変える時っていうのは、ヒットは出るけど、つながりが悪い時やで、普通は。ヒットを12本打って、1点しか取れへんって時な。打順の流れが悪いから打順を変えるとか。だから、みんなが打てへんねんから、本当は打順を変えても一緒やで。みんな打てへんから、打順を変えてもそんなん点が入らへん、当たり前やん。でも、何とか点を取らなあかんと思って打順を変えてるだけであって」

 ―1人軸になるような選手がいたらそこに合わせられる。
 「まあそれがおらんからなあ」

 ―大山はそういう存在になれる兆しがあるのでは?
 「もう実際フリーバッティングとかを見ても、良くなってるいうの分かるやんか、はっきり。佐藤(輝)なんか、(1軍に)上がってきても分からへんやんか。最初のヒット2本打ったからって復調したって言うけど、あんなん、外のセンターフライのゴロと、スライダーを差し込まれたセカンドの頭の上のドライブかかった打球で。佐藤は悪くなってるよ。だって打率を見てみい。(1軍に)上がってきて下がってるやんか。まだ、(2軍に)落ちる前の方が良かったよ、打ち方はな。今の方が悪いよそら。また2割切るで。このままじゃ。なんとかせんとなあ」

 ―森下はやはり上を向いて打っている
 「上見とる、うん。ちょっとまともにティーしとったけどな」

 ―先日の指導を意識しているようには見えたか?
 「怒ったからやろ。怒って(スタメンを)外したからやろ。フリーバッティングでケージから出えへんやん。終わってから嘉瀬(打撃投手)を呼んでな、どう思うって(聞いた)。あいつら(選手)でも、そういうこと聞いたらええのにな。俺が聞く問題じゃないのにな。俺はバッティングが良うならへんのやから。良うなるやつが聞きに行けって。今どうなってますか?とか。俺らの時は全部そうやったもんな。いつも、キャッチャーの西口(裕治、虎風荘副寮長)が“今日はちょっとバットが外から出てますよ”とか言うてくれとったわ。こっちも聞くからな、なんかおかしいなと思ったら」

 ―近本も調子が落ちてきている。
 「ずっと落ちてるよ。落ちてきてるんちゃう、落ちてるよ。バッティングコーチに、“近本に聞け”と言うたんやけどな。新聞のコメントで、“選択ミスです”っていうのを見て、俺は意味が分からんかったから。選択ミスで3三振って、分からんわ。どういう選択してるんか分からんわ。せんたく(洗濯)やから、きれいにしたいんやろ(笑い)。ボテボテのヒットはせんたくミスで、きれいなヒット、白いヒットを」

 ―見ることも聞くこともなく、自分の世界で考えすぎる選手が多いか。
 「いろんな難しいこと言ったらかっこええみたいな、勉強してるみたいなことを言うけど。そんなん野球なんて簡単に考えたらええやんか。バッティングなんか一番難しいんやから。だから、簡単に考えんとしゃあないんよ。難しいことを難しく考えると、余計におかしくなってしまうやん、いろんなこと考えて。ゴルフでも、構えた時にチェックポイントが10個くらいあったら、打たれへんやろ。構えたらパンとシンプルに打つだけやん。だから打席に入ったらピッチャーとの、ボールとの勝負なんやから、考えんと、反応して打てと言うてんのや、森下にも。それを悩みながら打席に入っても打てるわけないやん。もっとシンプルに自然体でなあ。練習の時にいろんなことを考えてやったらええねん。試合になったら、そんなに考えて打席になんて立てられへん」

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