×

【高校野球】明石商 2年生右腕・横山康瑛の投打の活躍で5回戦へ スライダー光った

2024年07月17日 14:18

野球

【高校野球】明石商 2年生右腕・横山康瑛の投打の活躍で5回戦へ スライダー光った
<兵庫工・明石商> 明石商の先発・横山は9回1失点で完投勝利を挙げ笑顔を見せる(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球 兵庫大会4回戦   明石商3―1兵庫工 ( 2024年7月17日    明石トーカロ )】 明石商は今大会初登板で先発した2年生右腕、横山康瑛が投打で活躍して5回戦へ進んだ。3回に暴投で与えた1失点だけで9回145球を完投。6回まで毎回2個ずつ、9回と合わせて計13三振を奪った。3番打者としても5回2死一、二塁から左翼へ同点二塁打。7回1死二塁では右前打で好機を拡大して決勝点を呼んだ。
 「後ろに先輩方がいるので、思い切って投げていった。中盤はいつも通りの投球ができた。暴投で先に点を与えてしまったので、バットで取り返そうという気持ちがあった」

 特に光ったのは「狙って投げ分けている」という得意のスライダーだ。右打者の内角フロントドアでカウントを稼ぎ、低めに決めて空振りも取った。中学へ進学する際に前田健太(現タイガース)の動画を見て研究。大きな武器とした。

 決勝で社に敗れた昨夏大会は応援席から声援。新チームから背番号20をつけて初のメンバー入りを果たし、今大会から初めて背番号1を勝ち取るなど着実に成長してきた。先発右翼(途中から中堅)だった初戦の相生産との2回戦では1番打者として3打数2安打1打点。ノーステップ打法で広角に打ち、投打ともにセンスを感じさせ「いまはちょっと打撃の方が好き。プロが目標。大谷(翔平)さんのように二刀流を目指したい」と声を弾ませた。

 狭間善徳監督も「しっかりゲームをつくる男。力感がないから、体力的に、9回でも10回でも投げられそう」とたたえた。打撃についても「難しい球を打てる。(打順)1番でも良かったけど、この暑さで投げるから、ちょっと後ろで。二刀流なんで。最近は投手の練習に割く時間が多く、打撃が少ない。もうちょっとやれば、もっといい打者になる」と太鼓判を押した。公立校ながら近年は西武・松本航、巨人・山崎伊織、ロッテ・中森俊介ら好投手を次々に輩出。歴代の教え子との比較では「まだまだ全然。体もガリガリ」と発展途上を強調しても、系譜を継ぐ存在になりそうだ。

 ◇横山 康瑛(よこやま・こうえい)2007年(平成14)11月14日生まれの16歳。兵庫県神戸市出身。神の谷小1年で野球を始め、西落合中ではヤング神戸須磨クラブで投手と外野手。3年時のヤングリーググランドチャンピオン大会で日本一。明石商では2年秋の地区大会で背番号20をつけて初のメンバー入り。球種は直球、スライダー、カーブ、チェンジアップ。自己最速134キロ。1メートル75、69キロ。右投げ左打ち。

おすすめテーマ

2024年07月17日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム