日本ハム浅間 お守りバットを支えに躍動 「野球を楽しむ」姿勢でCS進出へ

2024年09月08日 08:00

野球

日本ハム浅間 お守りバットを支えに躍動 「野球を楽しむ」姿勢でCS進出へ
6日のオリックス戦の6回、逆転打を放ち雄叫びをあげる浅間(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 CS争いが佳境となってきた中で、日本ハム・浅間大基外野手(28)が存在感を増している。6日のオリックス戦の6回に一時逆転となる中前2点打を放ち、一塁ベース上で吠えながらド派手なガッツポーズ。「打てる気しなかったけど、気持ちです」と語っていた。勝利に執着する姿勢に、胸を熱くしたファンも多かったはずだ。
 心強い味方もベンチにいる。自らのタイ・カッブ型のグリップエンドのバットとは別に、「お守りです」と練習時に必ず持っているのが、グリップエンドに「F7」と記された通常型のバットだ。背番号7の松本剛から譲り受けたもので、時折、試合や練習でも使用する。松本剛とは同じ外野手で、ともにチームの選手会で役員を務める。

 22年に首位打者に輝いた選手会長の縁起のいいバットを心の支えにして7、8月は打率・306と好調だった。犠打やセーフティーバントなどもそつなくこなし、新庄監督も「浅間君も調子が良くなってきて、また外野の競争が(激しい)。もう寝かせて、本当に…」と、うれしい悲鳴を上げていたほどだ。

 昨春キャンプでは左足の骨折で手術を経験し、その後のシーズンも思うようにプレーできなかったが、今季は1軍の戦力として貢献している。昨季まで5年連続でBクラスに沈んでいたチームも、ここまで2位と奮闘し「(CS争いは)経験したことない人ばかりだけど、楽しんだ人間が結果を出すし、勝てるんじゃないかなと思います」と意気込む。

 プロはいつだって真剣勝負だ。負けられない試合が続いていく。それでも、苦しい時期を経験したからこそ、「野球を楽しむ」姿勢でチームに貢献してほしいと思う。(記者コラム・田中 健人)

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