巨人・井上温大 好投も課題のベースカバー遅れ再び 阿部監督から左頬ペチン「ベースカバーいけよ、と」

2024年09月07日 21:28

野球

巨人・井上温大 好投も課題のベースカバー遅れ再び 阿部監督から左頬ペチン「ベースカバーいけよ、と」
<巨・D>初回、オースティンに先制適時二塁打を浴び、桑原(手前)の生還を許す井上(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2024年9月7日    東京D )】 巨人の5年目左腕・井上温大投手(23)が7日のDeNA戦(東京D)で今季12度目の先発登板。打線の援護に恵まれず今季8勝目を逃したものの、6回4安打1失点の好投でチームの勝利に貢献した。
 初回、2死一塁で4番・オースティンに高めに浮いたフォークボールを左中間への適時二塁打とされて先制を許したが、失点はこれだけ。2回以降は二塁も踏ませず、4回から6回は一人の走者も出さない好投だった。

 だが、好投の一方でまたしても課題のベースカバー遅れで内野安打にしてしまう場面も。

 初回に1点先制を許し、0―1で迎えた2回だった。井上は1死走者なしの場面で打席に迎えた8番・京田にスライダーを引っかけさせ、打球は一、二塁間へ。

 このゴロを一塁手の岡本和が処理したが、井上のベースカバーが遅れて内野安打となった。

 井上は京田が打った次の瞬間、すぐに一塁ベースカバーに入ろうと動いていたが、なぜか一度スローダウン。再び走り出したが、間に合わなかった。

 このプレーをベンチで見ていた阿部慎之助監督(45)は表情こそ変えなかったものの、怒りを抑えるようにぐっと腕組み。その後も戦況を見つめていた。

 阿部監督にとって井上は2軍監督時代から手塩にかけて育ててきた愛弟子。

 井上は前回先発した8月24日の中日戦(バンテリンD)で今季7勝目を挙げたものの、4―0で迎えた7回に先頭・村松の一塁ベースに当たってハネ上がった打球に対してベースカバーが遅れ、内野安打にしてしまう場面があった。

 そして、1死後、代打・ブライトに2ランを浴び、阿部監督はここで即座に投手交代。試合後には「カバーリングもできないピッチャーですからね。そこで罰(ばち)が当たって、ホームラン打たれたんじゃないですかね、はい」と怒りの表情でコメントしていた。

 この日は好投して降板後、阿部監督からグータッチで労われたあとで左頬を愛情たっぷりに右手で軽くペチンとされる場面もあり、「ベースカバーいけよ、と」と声をかけられたことを試合後に明かした井上。

 「自分のために厳しいことも言ってくれて、いろんな細かいところまで見てくれて、そういうことを言っていただいてるのでありがたいと思います」と指揮官の“親心”に感謝していた。

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