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ヤクルト・村上“惜別弾” 師匠・青木引退発表「特別な日。なんとか勝ちたいなという思いだった」

2024年09月14日 05:30

野球

ヤクルト・村上“惜別弾” 師匠・青木引退発表「特別な日。なんとか勝ちたいなという思いだった」
<ヤ・巨>初回、村上は先制3ランを放つ(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   ヤクルト7-2巨人 ( 2024年9月13日    神宮 )】 “惜別弾”で感謝を示した。初回1死一、二塁。ヤクルト・村上は、神宮の空に架けたアーチを打席でしばらく見つめた。「久々に完璧に捉えることができた」。バックスクリーン上部に達する先制の26号3ラン。本塁打とともに71打点もリーグトップに立ち、誇らしげに人さし指を突き上げて悠然とダイヤモンドを一周した。
 期する思いがあった。この日、1年目だった18年オフの自主トレから師事する青木が現役引退を表明した。「特別な日。なんとか勝ちたいなという思いだった」。プロとしての基礎を叩き込まれた。未来のチームリーダーとして期待しているからこそ、厳しい言葉が飛んだこともあった。

 「僕がまだ若くて、ミスだったり人間的にも駄目なことをしてしまった時にたくさん叱ってくださった。道を正すというか、人ごとじゃなく愛を持って接してくれた」

 試合前の引退会見に立ち会い、ともに過ごした日々を振り返り号泣。涙と同時に自覚も込み上げてきた。お立ち台では、決意表明にも思えるメッセージ。「たくさんの皆さんに僕のホームランで勇気づいていただければ。スワローズの勝利でまた明日も頑張ろうと、生きる勇気を与え続けられたら僕はうれしい」。青木が愛した神宮は拍手に包まれた。

 師匠とチームメートでいられる時間は残り少ない。「一緒に野球ができることをかみ締めて、最後は笑顔でハイタッチできるシーンが増えれば」。3連勝で5位・中日に0・5ゲーム差に迫った。笑顔で送り出すためにも、残り16試合は打って打って打ちまくる。(重光 晋太郎)

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