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セ3位・広島 勝ちパ島内でまた誤算、3点リードも逆転負け 4位・DeNAに1差迫られ正念場

2024年09月15日 05:45

野球

セ3位・広島 勝ちパ島内でまた誤算、3点リードも逆転負け 4位・DeNAに1差迫られ正念場
<神・広>サヨナラ負けを喫した新井監督(中央奥)ら広島ナイン(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島3―4阪神 ( 2024年9月14日    甲子園 )】 広島は14日、阪神に9回サヨナラ負けを喫し、今季ワーストを更新する6連敗となった。3―0の7回にセットアッパーの島内颯太郎投手(27)が先頭打者に与えた死球から崩れ、1/3回3失点。3―3の9回には、回をまたいで登板した4番手の黒原拓未投手(24)が痛恨の一打を許した。広島・新井貴浩監督(47)は「自分の継投ミス」と責任を背負った。9月に入って2勝10敗と、正念場で苦況が続いている。
 歯車がかみ合わない。この日は自慢の救援陣が3点のリードを守れず、負の連鎖を止めることができなかった。新井監督は継投のタイミングについて自らの非を認めた。

 「今日は自分の継投ミス。ワンテンポ遅れた。(7回1死)一、二塁で前川のところで、(島内を)代えてあげるべきだった。自分のミスだと思います」

 3―0の7回はセットアッパーの島内が登板。しかし、先頭の森下に死球。続く大山を投ゴロの後、佐藤輝にも右前打でつながれた。ボール先行の投球が続く状況で、指揮官はここで決断を下さなかったことを悔やんだ。そして代打・前川に四球。1死満塁から森浦にスイッチしたが、味方のミスと代打・原口の左前適時打で同点に追いつかれた。

 救援陣では7回を任されていたハーンが夫人の出産に立ち会うため、米国に一時帰国中。助っ人が不在の中、当初は7回を島内に任せ、8回は森浦、黒原を想定して守護神・栗林につなぐ計算だった。だが、島内が誤算だった。1/3回3失点と役目を果たせず、「打者と勝負できてない。チームに申し訳ない」と猛省した。

 3―3の9回はイニングをまたいだ黒原が木浪への四球から2死二、三塁のピンチを招き、中野に中前へサヨナラ打を浴びて3敗目(4勝)を喫した。

 「(回を)またごうが、またがまいが、関係ない。任されたイニングをしっかり投げきれるように、次は準備したい」

 試合前には投手ミーティングが行われ、菊地原投手コーチから「ここ数試合、四球が敗因につながっている。もう一回しっかりしていこう」とメッセージが送られていた。しかし、この日も四死球からの失点が敗戦につながった。

 チームは今季初の6連敗で2位・阪神とのゲーム差が「2」に広がった。9月戦線は2勝10敗。苦しい状況が続くが、新井監督は必死に前を向く。

 「一戦一戦という気持ちで明日も戦いたい」

 15日からは本拠地に戻って1ゲーム差に迫る4位・DeNAと2連戦。CS進出も危ぶまれる状況だが、このまま引き下がるわけにはいかない。 (長谷川 凡記)

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