阪神・森下 侍4番サバイバルへ闘志 牧、清宮と勝負「やれるならしっかりやりたい」

2024年10月30日 05:15

野球

阪神・森下 侍4番サバイバルへ闘志 牧、清宮と勝負「やれるならしっかりやりたい」
<侍ジャパン合宿>清宮(左)の前で素振りをする森下(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 11月の国際大会「ラグザスpresents第3回プレミア12」に出場する侍ジャパンが29日、宮崎市で強化合宿をスタートした。井端弘和監督(49)は同大会での4番候補の一人に阪神・森下翔太外野手(24)を指名。中心選手として大きな期待がかかる若虎も呼応し、“4番サバイバル”へ向けて闘志を燃やした。練習中にはムードメーカー的な役割を担うなど早くも存在感を見せつけた。
 断続的に小雨が降り注いだ「SOKKENスタジアム」での強化合宿初日。森下は時折、空に目を向けながら約4時間の練習で汗を流した。練習後、井端監督は4番候補に若虎が入っていることを認めた。

 「(牧、森下、清宮は4番の可能性が)ありますね」

 “4番サバイバル”の号砲が鳴った。4番候補だった巨人・岡本和、ヤクルト・村上などが故障で代表入りを辞退。また、日本シリーズ出場中の選手が合流していないこと、チームの輪郭がまだ見えていないことを理由に指揮官は現時点で白紙を強調した。しかし森下が候補の一人であることは事実。2年目の今季は8月13日の巨人戦に「4番・右翼」で出場。4番での出場はわずか1試合ながら初打席で本塁打を放った。勝負強さは証明した長距離砲は重責を担う覚悟を示した。

 「侍ジャパンの4番は肩書。(4番を)やれるならしっかりやりたい」

 普段は打順に興味を示さない。それでも「4番=日本の顔」に通ずるポジションは格別だ。「やるべきことは変わらない。周りからの見られ方が変わるだけ」。日の丸を背負ってもブレない精神面が頼もしい。

 今春の強化試合・欧州代表戦に続き侍ジャパンのユニホームを身にまとうのは今回で3度目ともなれば、姿勢でも引っ張った。室内練習場での内野ノックでは中大の1学年上の古賀がミスを犯すと「プレーが雑ー!」と、ひときわ大きな声を出すなど、ムードメーカー役としても盛り上げた。

 「やりやすい雰囲気で(練習が)できた。ピッチャーとかまだ話をしてないので、話したいなと思いますね」

 唯一、屋外で行われたフリー打撃では広角へ打球を打ち分けた。45スイング中、2本を左翼芝生席へ運んだ。国際大会で4番を務めれば阪神では06年の新井貴浩以来。「優勝した時にしっかり関われている存在になっていたい」。猛虎の若きクラッチヒッターが、侍ジャパンをけん引する。(石崎 祥平)

 【才木は人見知り全開スタート】
 ○…阪神・才木は人見知り全開で強化合宿のスタートを切った。「やばいっす。誰にもしゃべりかけることができない…」と練習前から不安を口にして始動。それでもキャッチボール行う直前には意を決して「友達いない人?」と投手陣に声をかけ「やりましょう!」と今季、最優秀防御率のタイトルを争った中日・高橋宏とマッチング。その後は巨人・戸郷と時折、笑顔を見せながらトレーニングで汗を流し「いっぱいコミュニケーションを取ってなじんでいきたい」と意気込んだ。

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