ソフトバンク 7月に支配下登録された前田純が2回完全で日本Sデビュー「まさかここに…」

2024年10月30日 06:00

野球

ソフトバンク 7月に支配下登録された前田純が2回完全で日本Sデビュー「まさかここに…」
<ソ・D>4番手で登板した前田純(撮影・篠原 岳夫) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2024第3戦   ソフトバンク1―4DeNA ( 2024年10月29日    みずほペイペイD )】 強打のDeNA打線を完璧に封じた。ソフトバンクの前田純が2点ビハインドの6回に4番手として登板。堂々の日本シリーズデビューを果たした。
 4番・オースティンをチェンジアップで空振り三振に打ち取るなど、持ち味の緩急を生かして2イニングをパーフェクトに抑えた。「一年間やってきたことを出せればいいかなと思って投げました」。試合後の小久保監督は真っ先に名前を挙げ「育成選手からはい上がり、日本シリーズであそこまで投げ切った」と称賛。残りのシリーズの起用法についても「言えませんけど決まりました」と口にした。

 9月29日の日本ハム戦でプロ初登板初先発。6回無失点で初勝利を挙げて一躍ポストシーズンの秘密兵器に浮上した。2022年の育成ドラフト10位で入団。2年目の今季、大きく飛躍して7月に支配下登録された大型左腕は「まさかここにいるとは」と感慨深げに大舞台に臨んでいた。

 DeNAとは5日のファーム日本選手権でも対戦した。先発を任されて5回4安打2失点で試合はつくったが敗戦投手となり、「勝たないと意味がない」と悔しさをにじませた。自主トレで同じ左腕のレジェンド・和田に弟子入りして手応えをつかんだシーズン。確かな自信を胸に日本一まで残り2勝に貢献する。 (木下 大一)

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